こんにちは
睡眠不良に対する鍼灸施術介入は、
近年多くの臨床研究家やメタアナリシスで
有効性が支持されています。
☆自律神経のバランスを整える。
不眠時の多くは交感神経優位に傾いていることが背景にあります。
鍼灸施術介入は副交感神経を活性化し、怠くなる、眠たくなる、横になりたくなる状態へと導きます。
☆ストレスの軽減と心身の安定。
鍼灸施術介入はストレスホルモンのひとつコルチゾールの低下にも
関与することが研究で示されています。
☆脳内神経伝達物質への作用
セロトニンやメラトニンの分泌を促すことで、
体内時計を整える作用があるとされます。
耳や頭、手足への鍼施術、温灸が効果に関連していると考えられています。
☆睡眠の「質」そのものを向上
鍼灸施術介入を継続的に行うことで深い睡眠の時間が増えたという報告もあります。
寝ても疲れが取れないといった質的な不眠にも効果が期待されます。
臨床研究例(要約)
2022年:中国のRCT慢性不眠患者100名に対して鍼施術を行ったところ
PSQI(睡眠の質評価)スコアが有意に改善。
→対照群(生活指導のみ)との比較で明確な効果あり。
2020年:韓国メタアナリシス
鍼灸が睡眠潜時・睡眠持続・全体満足度において有意に改善したと報告。
以上
簡単ではありますが、
今後も鍼灸療法の発展に貢献しつつ、
クライアント様の生活に少しでも役に立てるよう、
毎日を積み重ねていきたいと思います。