鍼治療がなぜ効果があるのか、そのメカニズムは様々な研究機関で発表されています。
その中でも特に「筋膜」に対する鍼治療のアプローチについて、アクティスAcutisをご利用されているお客様と話題になったのでご紹介したいと思います。
筋膜は全身の筋肉を包み込む結合組織で、身体の動きや姿勢を支える重要な役割を果たしています。今日のブログ記事では鍼治療がどのように筋膜に作用し、どのような効果が期待できるのかを詳しく解説します。
【筋膜の役割】
筋膜は筋肉の表面を覆い、他の組織と連結しながら身体全体を支える役割を持っています。
筋膜は非常に柔軟性があり、ストレスや姿勢の変化に応じて形状を変えることができます。しかし過度なストレスや繰り返しの動作によって筋膜が硬くなると、痛みや動きの制限が生じることがあります。
姿勢の変化や身体のこわばりは、この様な筋膜レベルでの異変が積み重なって生じるのです。
【鍼治療が筋膜に与える影響】
さて、柔軟性を失った筋膜を元の状態に近づける方法の1つに鍼治療があります。筋膜の表面に刺鍼することで、以下の様な反応が現れます。
1.血流の改善
柔軟性を失った筋膜の表面に鍼を刺すことで、局所的な血流が促進され、酸素や栄養素の供給が改善されます。これにより筋緊張や柔軟性が回復し、痛みの緩和へとつながるのです。
2.可動域の改善
関節可動域は人間らしい生活をする上で必要不可欠な要素です。加齢によって動きが小さくなったり力が発揮しにくくなるのも、少なからず筋膜の影響はあります。しかし鍼治療によって筋膜の柔軟性が高まることで関節可動域の改善に効果があります。
アクティスAcutisでは痛みや不調の改善の場合、筋膜へのアプローチにストレッチやファンクショナルトレーニングに加え、症状によっては鍼灸での介入をする場合もあります。
【まとめ】
鍼治療は筋膜レベルでの健康維持において重要な役割を果たします。筋膜の硬さや緊張を解消し、血流の改善や痛みの軽減を通じて、全身のバランスを整えることができます。
基本的に筋膜由来のトラブルでは局所的な治療では改善しにくい場合が多いです。
お身体の不調でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
山戸
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