前回のブログでは腰部の構造について解説していきました。そして今回は腰部の構造と腰痛の関係について解説していきます。
まず腰椎は前方に突出した前弯構造が見られ、適度の湾曲が身体を衝撃から守ってくれます。
しかしこの湾曲が過度に強くなったり、もしくは消失することにより身体には深刻なトラブルが生じてしまいます。
その代表的なものが腰痛なのです。
それでは腰椎の湾曲と腰痛の関係性について、それぞれ解説していきます。
◎腰椎の前弯が強い場合
いわゆる反り腰の方をイメージしていただくと良いでしょう。
これを専門的に「腰椎前弯症候群」として分類されます。腰椎の前弯角が大きいだけでなく、相対的に骨盤の前傾が強い方も当てはまる場合があります。
実は腰椎の回旋可能な角度はわずか5°程度というのはご存知ですか?意外と思うかもしれませんが、身体の捻り動作のほとんどは腰椎ではなく、胸椎で行われているのです。
しかし腰椎は前弯が強いほど捻り動作が大きくなる特徴があり、これは腰椎左右の椎間関節の構造に大きく影響されています。
不良姿勢によって反り腰が強くなると、日常やスポーツ動作における捻り動作で腰椎への過度な負荷が掛かり、腰椎椎間関節をはじめとする周囲の組織の損傷リスクが高まってしまうのです。
その結果、腰椎分離症や分離滑り症など腰痛の原因を招いてしまうという訳ですね。
◎腰椎の後弯が強い(前弯が弱い)場合
背中が丸まってしまった、いわゆる猫背姿勢をイメージしていただけるとよいでしょう。
腰椎後弯症候群として分類され、相対的に腰椎前弯の消失または後弯した状態を指します。
この状況で問題となるのは椎間板へのストレスです。腰椎間に位置する椎間板は、前屈動作や捻り動作におけるクッション材として非常に重要な役割を担っています。
しかし腰椎の前弯が消失することで、本来掛かるべきでは無い負荷が椎間板へ掛かってしまいます。これにより椎間板がすり減り、関節面の炎症が起こったり、椎間板ヘルニアなどの症状へと発展するリスクが高まるのです。
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