最近、肩こりがひどくて…という声をよく耳にします。ただの肩こりと思って放っておくと、やがて「ズキズキとした頭痛」まで感じるようになり、仕事にも集中できない。
市販の鎮痛薬を飲んでも、一時的にしか効かず、時間が経てばまた痛くなる…。そんな繰り返しにうんざりしていたときは「鍼灸治療」の出番です。
◆ よくある話、薬より鍼灸が効くということ
初めて鍼灸院を訪れたとき、正直なところ「本当に効くのかな?」という半信半疑な気持ちでした。
ところが、施術が終わった直後──
あの、ズンと重い肩のだるさがふっと抜け、視界もクリアになった感覚がありました。頭の奥で鈍く続いていた痛みも、明らかに和らいでいたのです。
「薬より効いてる…!」
それが正直な感想でした。
では、なぜ鍼灸は肩こり・頭痛に効くのでしょうか? ここからは、そのメカニズムについて少し詳しくご説明します。
【解説】鍼灸が肩こり・頭痛に効く仕組み
1. 筋肉の緊張をゆるめる
肩こりや頭痛の多くは、首・肩まわりの筋肉がこわばって血流が悪くなることで起こります。鍼灸は、固くなった筋肉に直接アプローチし、緊張を和らげる効果があります。
筋肉がゆるむと血流が改善し、酸素や栄養がしっかりと届くようになります。結果として、痛みや重だるさが軽減するのです。
2. 自律神経を整える
鍼灸には、自律神経のバランスを整える効果もあります。特に「交感神経」が優位になっていると、血管が収縮して血流が悪くなり、頭痛や肩こりがひどくなることがあります。
鍼を打つことで副交感神経が優位になり、リラックス状態に。自然と筋肉が緩み、血管が拡張して痛みが和らぐというわけです。
3. 脳内の痛み抑制物質が分泌される
鍼の刺激によって、脳内で「エンドルフィン」「セロトニン」といった痛みを和らげる物質が分泌されることが分かっています。これは、薬と同様に鎮痛作用がありますが、自然な作用で副作用がありません。
「効き目のある治療」をお探しなら、鍼灸という選択を
肩こり・頭痛に悩んでいる方は少なくありませんが、「薬でごまかすしかない」と思い込んでいませんか?
鍼灸は、その場しのぎではなく、根本から体を整えることを目的とした施術です。私自身、鍼灸に出会って初めて「ちゃんと効く」感覚を得られました。
つらい肩こりや頭痛に悩むすべての方に、ぜひ一度鍼灸を試してみてほしいです。薬に頼らなくても、体はちゃんと楽になります。
