腱鞘とは、骨と筋肉をつないでいる腱を包み、腱が滑らかに動くように支える滑車のような働く組織です。
この腱鞘と腱がこすれ合って炎症を引き起こすのが腱鞘炎です。
腱鞘炎にも種類があります。
主に親指の使い過ぎで起こるドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
ドケルバン病は、親指を伸ばしたり広げたりする働きをする腱が、それらを包んでいる腱鞘に炎症を起こして発症する腱鞘炎です。手の甲に腫れや痛みが起こり、親指を曲げたり広げたりすると、手首が痛みます。
親指だけではないばね指(弾発指)
ばね指とは、指の曲げ伸ばしの際にばねのような引っかかりが生じる「
ばね現象」と呼ばれる症状です。
指の曲げ伸ばしをするための腱と、腱の浮き上がりを押さえるトンネル状の腱鞘の間で炎症が起こって発症する腱鞘炎の症状で、手のひら側の親指や人差し指、中指の付け根などが痛むことがあります。
産後の腱鞘炎
一番の原因は指や手首の使い過ぎです。抱っこや赤ちゃんのお世話など指や手首を酷使することが増え、腱や腱鞘に負担がかかる他にも指先を扱う作業が多いと腱鞘炎を発症しやすくなります。産後のホルモンバランスの変化も原因の一つとしてあります。