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公開中の「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」を鑑賞してきました。
音楽のど素人ですがフジコさんは好きで何度かコンサートに行きました。
春に亡くなられてもう生で演奏を聞けないのかと思うと貴重な体験でした。
音楽のど素人がなぜフジコさんの演奏に感動するのか。
劇中の言葉がその通りだと思いました。
「傷だらけだけどロマンティック」
一筋に一生かけてやってるピアニストは他にも沢山いるはず。
そのほかの業界でもある話です。
感動はそれだけじゃ生まれない。
人は傷があるから深みや迫るものを纏うことができる。
フジコさんは自分の成功は時代が良かったとおっしゃってますが、世界大戦の真っ只中を生き抜いてこそ、失恋や家族との離別、絶望、孤独があってこその成功です。
演奏に関しては「失敗したっていいじゃない、機械じゃないんだから」
評価はそこじゃない。
上手く弾こうとは思ってない。
そこに「思い」があるか。
私は何を伝えたいのか。どんな思いで日々仕事してるのか。
フジコさんの演奏を聞くたびにそんなことを考えて、今回もまたぼんやり考えて。
あっぱれな生き方、やり切って死にたいと改めて思いました。
「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」お勧めです。