デスクワークをされている方や産後間もない方から、背中の重みやコリ感の訴えをよく聞かれます。
RIPPLEオステオパシー整体院にも多くの方が来院されています。
背中の痛みの原因
慢性的な背中の痛みや肩甲骨付近の強いコリ感を感じる患者さんは、単純に揉むだけでは改善されないことが多いです。これは筋肉自体に重要な原因がないためで、他の部位の病変が二次的に筋肉の過緊張を引き起こしているからです。
特に、胸椎や肋骨の変位が交感神経を刺激し、血管の収縮や筋肉の過緊張を引き起こします。また、交感神経は内臓の調節も行っているため、腸や心臓の機能障害が交感神経を通じて筋肉の過緊張を引き起こすこともあります。
<実例紹介>
患者情報
・年齢:50代男性(デスクワーク)
・症状:背中の重み、朝もすっきり起きれない、寝返りを打つと痛い
・オステオパシー的評価 全身400か所の評価から以下の問題点が抽出されました:
・神経:右頸部副交感神経、両側腹部交感神経
・骨格:右8・9肋骨、左7・8肋骨、恥骨結合、右乳様突起
・内臓:肝臓、膀胱
・血管:右椎骨動脈
特に肝臓によって引き起こされる肋骨と交感神経の病変が関連が強いと感じられました。
肝臓には「間膜」と呼ばれる筋膜の一部が存在しており、肝臓が固くなると筋膜を介して背中の張り感を作ることが非常に多いです。
<施術結果>
見つかった病変に施術を行うと、その場で背中の張り感と肩の可動域が改善しました。一度の施術ではしばらくして戻りがありましたが、2回目、3回目と繰り返すうちに次第に痛みや重みは改善していきました。現在はほとんど痛みが出ていないとのことです。
まとめ
内臓の不調が交感神経を刺激したり、筋膜を介して背中に張りを引き起こすことがあるため、背中の痛みやコリ感は筋肉自体の問題だけではなく、内臓の不調が原因であることがあります。
お酒を飲んだ次の日に背中の張り感を感じた経験がある方もいるのではないでしょうか?
背中の痛みやコリ感は内臓の不調かもしれません。
放置せず、ぜひRIPPLEオステオパシー整体院にご相談ください。