こんにちは。
スタッフの佐々木です。
さて、前回の続きですが、人間の姿勢の中でも良い姿勢をキープするためには背骨の形状が重要であり、特に背骨を横から見た時の「背骨のS字カーブ」が重要だという話を記載していました。
どうして、横から見た時に背骨がS字上になっている必要があるのかということですが、これは人間が2足歩行動物であるが故です。
4足歩行動物は、上から見た時にほぼ背中全体で重力を受け止めるのに対して、2足歩行である人間は、重力を頭部と肩部という限られた面積で重力を受けます。
そのため、当然重力による負荷は4足歩行動物よりも大きくなります。
また、人間の頭部は結構重く、女性でも4~5kg、男性で大きい人だと7kgもの重さがあり、言うならばボーリングの玉位ありますよね。
そして、このボーリングの玉を肩に乗せながら歩いたり、場合によっては走ったり運動したりするので、実は人間の日常生活自体がハードワークと言えます( *´艸`)
そのハードワークの負荷を軽減するために、背骨のS字カーブが必要となるのです。
このカーブがあることによって、人間が運動することによって発生する頭部の揺れによる負荷をばねのように吸収します。
イメージ的には背骨のS字カーブが上下にたわみながらショックを吸収してくれるので、筋肉を固めてそのショックに耐えなくてもいいのです。
故に、この背骨のS字カーブが残っている人はそれほど体の辛さを感じることなく生活することができます。
逆に、この背骨のS字カーブが「Cの字(猫背、スワンネック)」や「Iの字(平ら腰、ストレートネック)」になっている人は、頭部の重さを筋肉を固めて支える必要があるため、その負荷が首肩腰など様々な部位に及び、結果慢性的な筋拘縮や筋疲労の症状になってしまいます。
一説によると、首がストレートネック、スワンネックになっている人にかかる頭部の重力は、頭部に3倍の負荷を与えるとのことなので、つまり頭部の大きな男性は最大21kgの負荷を支えなければなら
ないということです。(続く)