こんにちは。
スタッフの佐々木です。
さて、前回からの続きですが、ガニ股の癖が付いてしまうことで、膝裏の前十字靭帯と後十字靭帯の相互牽引が無くなり、結果運動時のショックを吸収する機能が落ちることを記載しました。
そして、そのガニ股の癖の元となっている、ペンギンのような歩き方を行うことで更なる悪影響もあります。
イラストの図は人間の足首の骨格で、主に脛骨、腓骨、距骨等で形成されています。
足首もまた運動時のショックを吸収する機能の一つと言えます。
足首の背屈(手前に引く動作)、底屈(足首を伸ばす動作)をしっかり行うことで運動時のショックを吸収することができます。
しかしながら、現代人はこの足首もガチガチに硬くなってしまっている人が多いです。
ちなみに、足首の底屈、背屈ができないとアキレス腱も動かないため、ガチガチに固まってしまいます。
そして「第2の心臓」と呼ばれているふくらはぎも動かないため、足に溜まっている静脈の血流や老廃物を上半身に送りにくくなり、足の疲れやむくみが抜けにくくなります。
さて、イラストに戻りますと、ペンギンのように横ブレしながら歩くと、腓骨が少しずつ下側にずれてきます。
その結果、脛骨と腓骨に元々あった隙間が広がっていきます。
そして、その隙間に距骨がどんどん埋まっていき、いわゆる「足首が埋まった」状態になります。
この状態になると足首の本来ある可動範囲も狭まっていき、結果、足首が常に固まってしまう状態を作り出してしまいます。
更に、脛骨と腓骨の間には「脛腓関節」という関節がありますが、腓骨が外側にずれていくことで膝付近の靭帯も強く引っ張ってしまい、結果膝痛等も発生することがあります。
そして、このようにショックを吸収する機能が落ちた状態で、ランニング等の過激な運動を行うことで、そのショックは腰や背中等の体幹部分に直接響かせます。
故に、もし健康のために運動することを検討している方は、まずはしっかりとショックを吸収できる足を蘇らせることをお勧めします(続く)