こんにちは。
スタッフの佐々木です。
さて、前回からの続きですが、私達は体を左右均等に使っているつもりでも、実は均等に使えておらず、その原因の一つとして、幼少時に足首を捻挫することであることを記載しました。
そして、利き足と使えない足で、筋肉量と運動神経等において左右差が発生します。
ちなみに、立位の状態では利き足側の足で踏ん張る方が多いです。
そのため利き足と使えない足で足の長さも左右差が出ることがあります。
例えば、整体やカイロプラクティックを受けたことがある方は、足の長さが違うと言われたことがあるかもしれません。
もちろん生まれつき左右の足の骨の長さが違う方も居ますが、ほとんどの場合、利き足側で踏ん張るため、足首が埋まるという状態が発生したり、骨盤から足まで骨格の変位が発生していることが多いです。
そして、骨盤から足まで骨格が変位している場合、その影響は骨盤だけに留まらず、背骨など上半身側の骨格まで影響を及ぼします。
例えば、左足首を捻挫した方は右足が利き足となり踏ん張る癖が付くことで、右の骨盤(腸骨)が後傾(後方に傾く)します。
すると右骨盤の後傾に引っ張られて、腰背中周りの筋肉も下がります。
そして、引っ張られた背中腰周りの筋肉が背骨を右に引っ張ることで、腰椎(背骨の腰部分)も右側弯(右側に湾曲)という状態が発生します。
重要なのは、背骨は単純に左右どちらかだけに動くというわけではないことです。.
左右だけでなく、前後、上下にも動きます。
例えば、上記の例で言うと、右骨盤が後傾すると、腰椎が右に側弯しながら後方にも変位することが多いのですが、このように複数のベクトルが発生することで特定の椎骨(背骨の1つ)に過剰に負荷がかかるということです。
その状態が長く続くと、背骨の圧迫骨折や腰椎椎間板ヘルニア等になることが想像できると思います。
そして、特定の椎骨がそれ以上変位しないように、体は本能的にその部分の筋肉を固めることがあり、結果として、それが腰痛と自覚されることがあります(続く)