こんにちは。
スタッフの佐々木です。
さて、前回からの続きですが、足の筋力や運動神経に左右差があることによって、骨盤や背骨等の骨格の乱れに繋がっていき、結果として骨格の異常となる症状や慢性痛が発生する可能性があることを記載しました。
ちなみに、背骨は解剖学用語で「脊柱」と呼ばれており、24個の椎骨とその間にある椎間板で構成されている、まさしく体の大黒柱です。
前回の記事の続きで言うと、その脊柱の一部の椎骨が骨盤に引っ張られて右後方に湾曲すると、体はその椎骨がそれ以上変位しないように筋肉を固めます。
そして、これを中の人が腰痛だと思い、整体やマッサージ等でほぐしてしまうことがありますが、これは長い目で見ると逆効果です。
このように、体は、慢性痛といえども必要があって筋肉を固めていることがあることは覚えておいたほうがいいです。
ちなみに、右骨盤が後傾すると腰椎(脊柱の腰部分)は右に側弯しますが、胸椎(脊柱の胸部分)は左に側弯することが多いです。
整体等に行ったときに、背骨が左右に蛇行してますね等と言われたことがある人が居ると思いますが、これはその状態です。
筋肉には、その運動を主体になって行う「主動筋」とその運動が過剰に行われないようストッパーとなる「拮抗筋」があります。
上記の例で言うと、右骨盤に引っ張られた右背中の筋肉が主動筋とすれば、左背中の筋肉が拮抗筋となり、結果背骨は左右に蛇行しますがバランスが崩れてはいない状態です。
つまり、この状態は、決していい状態であるとは言えませんが、そこまで悪い状態でもないと言えます。
ただし、姿勢的にはやはり見栄えが悪いので、整体等で適度に修正してもらったほうがいいですね(*’ω’*)
問題なのは、背骨が左右に蛇行した状態が長期間続き、拮抗筋が機能しなくなる状態になることです(続く)