こんにちは。
スタッフの佐々木です。
さて、前回からの続きですが、足や骨盤からの影響で背骨が左右に蛇行することがあり、その現象は背中の左側の筋肉と右側の筋肉が拮抗した状態であることを記載しました。
そして、その状態は決して良い姿勢の状態ではないですが、そこまで悪い状態ではないです。
前回も記載しましたが、筋肉にはその動きの主体となる筋肉である「主動筋」と主動筋の動きを抑制する「拮抗筋」があり、かろうじてバランスが取れている状態だからです。
しかし、この状態がそれほど悪くないからと言って、そのままの状態を長期間キープし続けてしまうと徐々に拮抗筋のパワーが落ちていきます。
筋肉はよくバネに例えられますが、例えばバネの左右の端を持って、左右に引っ張り続けると縮む力が無くなっていきますね。
これと同様に、筋肉も常に引っ張られ続けると縮む力が無くなり伸びきってしまいます。
前回記載した例で言うと、右骨盤の後傾によって腰椎の右後方への牽引が続くことにより、拮抗筋である左背中の筋肉が伸びきってしまいます。
結果、背骨は左右に蛇行ではなく、右側に大きなカーブを描く状態になります。
これが世間一般で言うところの「側弯症」です。
「側弯症」は、先天的な要因で発症することもありますが、上記のように日常生活や仕事での姿勢や習慣で発症してしまうこともあります。
また、これと同様に、デスクワークの方が日常的に腕を前に出し続けることで「巻き肩」になり、肩甲骨と背骨に繋がっている「菱形筋」が引っ張られ続けるという事象もあります。
そして、この状態が続くと、毎度お馴染みの「猫背」になるという落ちです(*’ω’*)
このように引っ張られ続けて伸びきった筋肉は縮む力を失ってしまい、拮抗筋として機能しなくなってしまいます。
故に、このような筋肉に再び収縮する機能を持たせる必要があります。
いわゆる「リハビリ」です。
この工程についてだけは、他者経由の「施術行為」だけではどうにもならない領域なのです(続く)