こんにちは。
スタッフの佐々木です。
さて、前回からの続きですが、大脳生理学において、人間の大脳は「灰白質」、「白質」、「脳幹」の3つに分類されることを記載しました。
そして、「灰白質」は「人間の脳」として「理性」を、「白質」は「動物の脳」として「感情」を、「脳幹」は「魚の脳」として「生命活動(自律神経)」をそれぞれ司っていることも記載しました。
ちなみに、冒頭の脳のイラストで言うと、「灰白質」は表層のピンク色の脳細胞になり、「白質」はその下の白色の脳細胞になります。
そして、脳の下部分のそれ以外の所が「脳幹」となります。
つまり、人間は進化の過程で、「脳幹」の上に「白質」、そしてその上に「灰白質」という形で脳細胞をアップデートしていったと考えられます。
故に、灰白質、白質、脳幹には上下関係が存在していると言われています。
そして、これらの図式を実際の人間に当てはめると、「理性」は、「感情」や「生命活動(自律神経)」よりも上位であるとも言えます。
つまり、その人の理性のあり方によっては、その人自身の自律神経を狂わせることも可能ということで、結果として自律神経が失調状態になることがあるということです。
今まで記載してきた通り、自律神経が失調状態になることが慢性痛の原因となる場合があります。
根本的な解決は、やはりその人が日常抱えるストレスをしっかり認識し、そのストレスが辛いものであることを認めることが重要なのですが、如何せん、それもまた難しいことも多いです。
そして、そのような人には、通常の「姿勢を整えるような」レベルでの施術を行っても、あまり効果が無いことが多く、いくつかの特殊な施術を行っていく必要があります(続く)