こんにちは。
スタッフの佐々木です。
さて、前回からの続きですが、大脳生理学において、人間の「理性」は「感情」や「生命活動(自律神経)」よりも上位であり、その人の理性の在り方によっては、自律神経を失調状態に陥らせることも可能であることを記載していきました。
そして、自律神経が失調状態になることで慢性痛が発生している場合、通常の「姿勢のバランスを整える」ような施術を行っても効果が無いことが多いです。
ちなみに、姿勢のバランスを整える施術とは何かと言うと、「人間の本来あるべき姿勢」を取るにあたって、それを邪魔するような強い癖が付いた筋肉を弱化させることです。
具体的に言うと、デスクワーク職の方の肩こりを改善するために、日常の癖となっている「巻き肩」を維持するための筋肉である上腕二頭筋や三角筋等の「筋膜」の癒着を剥がし、それらの筋肉を弱化させることで、本来あるべき「背骨のS字カーブ」を蘇らせることなどです。
ちなみに、筋膜の話については、これまた長い話になりそうなので別の機会に記載したいと思います(*'ω'*)
さて、話を戻しますと、自律神経が失調状態になっている方に対して効果がある施術というものは、私が知っている限りの話になってしまいますが、それほど多くは無いと思われます。
基本的に自律神経が失調状態になっている方の多くは、いわゆる交感神経優位(緊張モード)の状態が常態化している方が多いです。
「失調」とは医学用語で、特定の機能が調節を失うことを指すようです。
そして、その原因は「迷走神経」という身体の中を広範囲に走行している神経が慢性的に緊張することにより発生すると言われており、例えば、カイロプラクティックでは、頚椎(背骨の首部分)の1番目と2番目の骨間の変位を無くすことで迷走神経の緊張を抜き、自律神経の調整を行ったりするそうです。
ちなみに、私は骨格に瞬間圧を入れるカイロ(ディバーシファイド系)の技は使用しません。
私が自律神経の調整をする際はまず顎関節から調整していきます(続く)