タイ古式マッサージは、通常のマッサージとは異なる特徴を持っています。
タイ古式マッサージは単なるリラクゼーションではなく、東洋医学の神髄なんです。
以下に詳しく説明します。
東洋医学の神髄:
タイ古式マッサージは、東洋医学の基本原則に基づいています。指圧やストレッチを組み合わせて全身を施術し、血流を促進し自然治癒能力を高めます。
通常のマッサージとは異なり、単なるリラクゼーションだけでなく、タイ式医学療法の一環でもあります。
ヨガのポーズを取り入れた動きも多く、指圧とストレッチを織り交ぜてゆったりとしたリズムで行うため、痛みもなくリラックス効果があると言われています。
タイ古式ボディケアの特徴
タイ古式マッサージ・ボディケアは、タイ本国では2時間以上かけて行うのが一般的なのです。
じっくりと時間をかけてマッサージすることで、血流を改善し、自然治癒能力を高めることが目的です。
タイの伝統医学によると、局部的なコリや不調は全身の血流が滞っていることが原因だと考えられています。そのため、指圧やストレッチの技術を利用し、頭の先から足の先までの全身を緩やかなリズムで施術を行います。
その中でも特に、血流が滞りやすいと言われる足の施術を非常に重視するのが特徴です。
ゆったりとしたリズムで筋肉に働きかけるため、強い痛みを感じることはほとんどなく、2時間という長い施術の中では、あまりの気持ちよさに眠ってしまう人がほとんどです。
血液の巡りが悪い場合、稀に痛みを感じることもありますが、老廃物の詰まりをしっかり流すことで、むくみやだるさが取れ、施術後は身体がすっきり軽く感じるでしょう。
タイ古式マッサージ・ボディケアの効果が高い理由もう一つがストレッチ要素も取り入れているためだと言われています。
マッサージは、ストレッチと組み合わせることにより効果が倍増すると考えられています。
ストレッチは、筋肉を”面”として捉え、筋肉に広範囲に働きかけるアプローチです。
一方、マッサージは筋肉を”点”として捉え、指圧などで局部的にアプローチします。
例えばデスクワークのように同じ姿勢を続けることで、肩や首や腰が広範囲に固まってしまったら、ストレッチで上半身全体の柔軟性を高めます。
背中や腰などに凝りがある時は、そこをピンポイントでマッサージする人が多いですよね。
つまりそれは、マッサージにより局所的な血流を促して皮膚や筋肉の温度を上げ、その後にストレッチを行うと、さらに効率的に筋肉が広範囲に伸び、全身がほぐれるのです。
タイ古式マッサージ・ボディケアでは、ストレッチとマッサージの両方のメリットを取り入れた施術法だと言えるでしょう。
一般的なマッサージでは、身体の凝っている場所を局所的にほぐすことがほとんどです。
ほぐれた筋肉は、元に戻ろうとするため、マッサージ後や翌日以降に痛みやだるさなどの「揉み返し」を感じるケースもあります。
しかし、タイ古式マッサージは、凝っている部分だけを急にほぐすのではなく、全身の筋肉をストレッチしながら、悩みの箇所にアプローチしていきます。
また、タイ古式マッサージによってほぐれた筋肉は、約3週間ほどかけてゆっくり元の状態に戻っていくと言われています。
そのため、揉み返しが起こりにくく、マッサージの効果が長く続くというメリットが人気の理由です。
タイ古式マッサージは、世界的にも有名で、2019年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
2,500年前にインドから伝わったタイマッサージの起源は、仏教の開祖であるブッダの主治医「シヴァカ師」にさかのぼります。
ただタイ王国としての歴史は800年なので、厳密に言えばタイマッサージの歴史も700年前からとするのが妥当のようです。