顎関節症と姿勢は関係性があるのでしょうか。
周りの方で背中が丸まって頭が前に出てている姿勢の人はみられますか。(写真①)
現代社会ではデスクワークやスマホ、ゲームの普及によりこういう姿勢の方は老若男女問わず多くみられると思います。
このような頭が前に出ている状態を頭部前方変位といいます。
頭部前方変位になると顎関節症の発症リスクが上がります。
頭部前方変位になることで胸骨や肩甲骨から舌骨に付着する筋肉が伸ばされて舌骨を下方に引っ張り、下顎が後方に牽引されて関節円板(クッションの様な役割)に圧迫ストレスが加わり、それにより炎症や筋の過緊張が起こりえます。
※下顎の後方変位により関節円板が常に圧迫ストレスにさらされ、その状態で開口動作を繰り返すことですり鉢でごまをゴリゴリするかのごとく関節円板もゴリゴリされてしまいます。
座って胸を張り背筋を伸ばして後頭骨の付け根(上部頸椎)を両手で動かないように固定してみてください。(写真②)
その状態で開口動作をしてみましょう。
いかがでしょうか、、、開けにくいと思われます。
ではその両手を外して開口動作をしてみてください、、
開けやすくなるはずです。
このように適切な開口動作には後頭骨の付け根(上部頸椎)の動き(伸展)が必要になります。
頭部前方変位では上部頸椎は伸展状態になります。
この状態では適切な開口動作は当然行えません。
※例えば肘を最後まで伸ばした状態でそれ以上伸ばせますか、、、伸ばせませんよね。
開けにくい口を無理やり開けることになれば、顎関節に負荷がかかるのは想像できます。
顎関節に負荷がかかれば周囲の筋も過剰に緊張します。
このように頭部前方変位は顎関節症との関係性が考えられます。
症状にお困りであれば当院にお気軽にご連絡ください。