顔面神経麻痺とは、顔の表情筋などを支配している神経がなんらかが原因でエラーしている状態のことです。
主な所見は
・額に皺が寄せられない
・目を閉じようとしても半開きになる
・ほうれい線が消える
・口角が下がる などが挙げられます。
顔面神経麻痺に多くの原因としてはベル麻痺とハント症候群が挙げられます。
「ベル麻痺」とは、免疫低下により神経節にある単純ヘルペスウイルスが活性化することで神経支配領域に障害が起こることです。
顔面神経麻痺で最も多く、年齢は30~59歳に多く見られます。
「ハント症候群」とは,免疫低下により神経節にある水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化することで神経支配領域に障害が起こることです。
「ベル麻痺」と比べると少ないですが、20~69歳と幅広い年齢層に見られます。
上記の病態は主に保存療法となり、薬物療法や理学療法などが挙げられ、症状に変化が出ない場合に当院では鍼灸療法をおすすめしております。
実際に施術をする際には、まず神経麻痺が中枢性なのか、末梢性なのかを鑑別する必要があります。
顔面神経麻痺に関しては額に皺を寄せられるかにより鑑別することができます。
中枢性の麻痺の場合は額に皺を寄せることができます。
一方、末梢性の麻痺の場合は額に皺を寄せることができません。
上記に挙げた「ベル麻痺」、「ハント症候群」は末梢性の麻痺に分類されます。.
鍼灸の効果が期待されるのは「ベル麻痺」や「ハント症候群」などの末梢性になり、中枢性の場合は鍼灸の効果はあまり期待はできません。
治療期間は基本的に数週間単位というよりかは、数カ月単位になります。(顔に限らず神経障害は数カ月単位の治療期間になることが多いです。)
症状でお困りであればお気軽にご相談ください!
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