トリガーポイント療法は、体の中にできる痛みの原因となる「トリガーポイント」に対して直接アプローチする治療法です。
トリガーポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
トリガーポイントとは、「痛みの引き金」を意味する言葉で、筋肉や筋膜、腱、靭帯、骨膜などに形成される、痛みやしびれの原因となる部位のことです。特に筋膜にできるケースが多く、筋膜リリースも効果的とされています。
誤解されやすいですが、トリガーポイントは体の表面だけでなく、深部や骨の表面にも形成されます。押すと強い痛みを感じる「圧痛点」とは異なり、トリガーポイントは押したときに、その場所以外の離れた場所に痛み(関連痛)を引き起こすのが特徴です。
トリガーポイントができる原因
トリガーポイントは、重いものを持ったり、寝違えたりといった負担がきっかけで活性化することがあります。また、長時間同じ姿勢でいることや、過労、冷え、ストレス、睡眠不足、虚血なども原因となります。特にデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける人は、筋肉のしこりができやすい傾向があります。
トリガーポイントに対するアプローチは多岐にわたります。
鍼治療:痛みの元となる部位に鍼を直接打ち込みます。深部のトリガーポイントにもアプローチできるため、慢性的な痛みの改善に効果が期待されます。
手技療法(マッサージ、筋膜リリースなど):手による施術で筋肉や筋膜の硬さをほぐします。表層の筋肉を緩めるだけでなく、骨格の歪みの改善にもつながる可能性があります。
トリガーポイント注射:痛みが最も強い筋肉に局所麻酔薬を注射し、痛みを和らげたり血流を改善したりします。多くの整形外科で行われており、保険が適用されます。
これらの治療法は、肩こり、腰痛、頭痛、五十肩など、様々な体の痛みに適応するとされています。
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