季節の変わり目や寒暖差により寝違えの患者さんが最近増えています。寝違えの原因と対処法を知り、いざという時に備えましょう。
【症状】
睡眠中に無理な姿勢が続くと一部の筋肉が阻血状態(血液の供給が不足)になり筋肉が緊張しやすくなります。その状態が長時間続いて首の筋肉や靭帯、関節に負担がかかると寝違えになります。
主な症状は、首を動かした時に痛みがあり、痛みで首がほとんど動かせない場合もあります。
【原因】
・睡眠時の不良姿勢
高さが合わない枕だと首に負担がかかり寝違えやすくなります。重すぎる布団や自分に合わないマットレスにより寝返りができなくなることも原因の一つです。
・疲労の蓄積
日中、長時間同じ姿勢で作業をしていると首や肩周辺の筋肉がこり固まります。その状態が続くと首の筋肉を痛めやすくなります。
・ストレートネック
頸椎(7つある首の骨)の前弯がなくなり頭の重みを和らげられない為、首に負担がかかります。
・運動不足
血行不良により筋肉の柔軟性がなくなると、筋肉がこり固まりやすくなります。
・深酒
ソファーや床で寝てしまったり、酩酊状態で寝ると寝返りの回数が減り筋肉や関節に負担がかかりやすくなります。
・室温
冷えによる血行不良で筋肉がこり固まります。
【対処法】
・急性期(痛みが強い時期)
痛みが強い場合、腫れや熱感がある場合は患部のアイシングをして安静にしましょう。
場合により鎮痛成分が入っている市販薬や湿布なども併用しましょう。
血行が良くなると痛みが増す場合があるので、入浴する時は湯船に浸かるよりもシャワーのほうが無難です。
お酒も血行を良くするので控えましょう。
・慢性期(痛みが落ち着く時期)
強い痛みや腫れ、熱感が引いてきたら温めましょう。血行を良くすることで治りが早くなります。
患部に不快な痛みが出ない範囲でのストレッチや運動は効果的です。
【その他の疾患の可能性】
安静にしていても痛みが良くならない、痛みと手に痺れを伴っている場合は寝違えではない可能性もあるので注意が必要です。
・骨の変形
・椎間板ヘルニア
・頚椎症性神経根症など
寝違えを防ぐ為には、寝具や室温など睡眠環境の見直し、パソコンやスマートフォンを使用する時の姿勢、長時間の作業をする時はこまめに休息をとりストレッチや身体を動かすなど、日頃から意識していくことが重要です。
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