【浮腫(むくみ)の主な原因】
「むくみ=水分の摂りすぎ」と思っている方も多いですが、
実際には動き不足による血流とリンパの滞りが大きな原因です。
特にデスクワークや立ち仕事で長時間同じ姿勢を続けると、
下半身に重力で水分が溜まりやすくなります。
ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれるほど血液循環に重要ですが、
動かさないとポンプ機能が働かず、むくみが悪化します。
【対策・解消法】
⚫︎軽い運動を取り入れる
長時間座る・立つ仕事の合間に、つま先立ちや足首回しでふくらはぎを刺激。
⚫︎水分はこまめに摂る
水分不足は血液をドロドロにし、循環をさらに悪くします。
できる限り、常温水を少量ずつ摂ることが大切です。
⚫︎入浴や足湯で温める
体を温めることで血管が広がり、余分な水分がスムーズに戻ります。
⚫︎塩分・糖分の摂りすぎに注意
これらは体内の水分バランスを崩し、むくみを助長します。
⚫︎呼吸を深めるだけで血流改善
浅い呼吸は横隔膜の動きを制限し、下半身の血液やリンパの流れを滞らせます。
腹式呼吸を意識するだけで「内側からのポンプ作用」が働き、
脚のむくみが和らぐケースも多いです。
⚫︎足指を動かすエクササイズ
「足の指をグーパーする」「タオルを足指でつかむ」など、
普段使わない足指を動かすだけで血液やリンパの流れが活発になります。
特に外反母趾や偏平足気味の人は効果を感じやすいです。
⚫︎寝る前の「逆さ時間」
壁に足を上げて寝転がる「足上げポーズ」(ヨガのヴィパリタカラニ)が効果的。
重力の力を逆に利用して、下半身にたまった水分を体幹に戻しやすくします。
⚫︎タンパク質不足に注意
「むくみ=塩分や水分」と考えがちですが、実はタンパク質不足も原因になります。
血中のアルブミンが足りないと水分を血管内に保持できず、組織にしみ出してしまうのです。
肉・魚・卵・豆類をバランスよく摂ることも重要です。
⚫︎腸内環境を整える
便秘や腸の不調はリンパや血流の滞りを招き、下半身のむくみを悪化させることがあります。
発酵食品や食物繊維を摂って腸内環境を整えるのも意外なむくみケアにつながります。
【放っておくと?】
むくみを「疲れのせい」と軽く考えて放置すると、慢性化しやすくなります。
結果的に冷えやだるさが強まり、
血流障害や静脈瘤など循環器系のトラブルに発展することもあります。
特に女性はホルモンバランスの影響も受けやすいため、注意が必要です。
【当院での対応】
当院では、むくみを単なる「水分過多」ではなく、
全身の血流とリンパの流れの問題として捉えています。
骨盤や背骨のバランスを整えることで、下半身に滞った血液やリンパの循環を改善し、
自然な代謝を取り戻します。
また、ご自宅でできる簡単な体の動かし方や入浴法をアドバイスし、
「むくみにくい体」づくりをサポートします。
おすすめコース