顎がカクカク鳴る、口を大きく開けにくい、左右の顔のバランスが違う…。
こうした顎の不調は「歯並びのせい」や
「ストレスによる食いしばり」と考える人が多いのではないでしょうか。
もちろんそれも一因ですが、実はもっと根本にあるのが身体全体の歪みです。
骨盤が前に傾けば背骨は反り、後ろに傾けば背中は丸まります。
その連鎖の先にある頭の位置は微妙にズレ、首や顎に余計な負担をかけます。
長時間のスマホやデスクワークで首が前に出る姿勢をとれば、
下顎は押し込まれたような状態になり、顎関節がねじれやすくなります。
つまり顎の歪みは「体全体の歪みの結果」といえるのです。
■日常に潜む小さなクセの積み重ね
顎を歪ませる要因は、特別な出来事だけではありません。
・片側でばかり噛む
・足を組む癖
・頬杖をつく習慣
・長時間うつむいたまま作業する
こうした小さな動作が日々積み重なることで、体は少しずつ歪み、
結果的に顎に大きな負担を与えます。
自覚のないクセこそが、じわじわと不調を深刻化させるのです。
■放置するとどうなるのか
顎の不調を放っておくと「顎関節症」に発展する恐れがあります。
カクッと音が鳴る程度ならまだしも、口を開けにくい、痛みが出る、
噛み合わせに違和感があるといった症状に進行することもあります。
さらに顎の歪みは頭痛や肩こり、耳鳴り、めまいにまでつながることがあり、
全身の不調の引き金になりかねません。
■改善のためにできること
顎の歪みを正すには、顎だけに注目しても不十分です。
姿勢を整え、体のバランスを回復させることが第一歩です。
まずは座る時に骨盤を立て、頭がまっすぐ上に乗る姿勢を意識してみましょう。
これだけでも首や顎の負担が減ります。
また、長時間同じ姿勢を避け、1時間に一度は軽く首や肩を動かすことも効果的です。
■当院でのアプローチ
当院では顎そのものを強く刺激するのではなく、
骨盤・背骨・首・頭部までの連動性に注目して調整を行います。
全身の歪みを正すことで顎関節の負担が軽くなり、
自然と口の開閉がスムーズになる方も少なくありません。
顎の歪みは「カラダらのサイン」。
部分的に対処するのではなく、全体を見直すことが根本的な改善につながります。
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