こんにちは。
加島泰斗です。
前回は【側弯症は一生進行する】について解説いたしました。
これは、可能性の話です。
その事実をあなたに知っておいてほしかったのです。
今回は私が大反対な手術のことについてお話したいと思います。
手術はほとんどの場合しない方がいいですが、これからいう5つに当てはまる側弯症の方はしなければならない可能性があります。
あくまで放置したらの場合です。
しかも側弯症で寿命にかかわることはほとんどありません。
側弯症の手術を考えている方には必ず読んでいただきたいです。
側弯症の手術や一生のこるものです。
中学生、高校生という若さで決断は難しいと思いますがこちらのブログを参考にしてください。
頂椎が胸椎4番より上位にある場合
※頂椎とは弯曲の中で傾きが最もなく1番外側の骨です。
理由は頂椎が胸椎4番より上位にある場合、シュロス法のコルセット(ゲンシンゲンブレース)と効果が発揮できないからです。
エクササイズでは多少効果はありますがコルセットがないと強い強制力は発揮できません。
とはいってもコブ角が25度以下であれば進行のリスクはかなり低いです。
頂椎が胸椎4番より上位にあることはかなり稀です。
2.CSラインがあまりにも傾いている場合
※CSラインとは頚椎7番と仙骨2番を結んだライン(中心線)
このラインは基本的に真っすぐで垂直です。
このラインが正常だとコブ角が酷くても体のバランスがとれているため、
痛みなどの症状は出にくいですし正進行しにくいです。
反対にラインが傾いている場合は、体のバランスが取れず進行する可能性が上がります。
3.重度の脊椎後弯症を併発している場合
後湾症とは、背骨が後ろに丸くなってしまう変形のことを言います。
街中で見かけたことのある方も多いと思います。
重度の後湾症は体幹を保つことが一切できないためエクササイズは愚かコルセットもできません。
後湾症は高齢者に多くみられる変形です。
後湾症になる前に、エクササイズやトレーニングを行うことが一番の改善策です。
4.椎骨(椎体)の楔状変形がみられる場合
楔状とは一端が広く一端が狭い形です。
バームクーヘンのような形を想像するといいでしょう
17歳以下であればこの変形も改善する可能性がありますが、18歳を超えて変形している場合は改善が難しいです。
バームクーヘンを正方形または長方形に切ろうとしてもできませんよね?
だから丸くなっているわけです。
脊椎も同じで1つの骨が楔型になってしまうと歪むようになっています。
5.仙骨の形が非対称の場合
仙骨は一般的に左右対称の骨です。
この骨は脊柱全体の土台部分の骨です。
この骨が非対称という事は骨の変形です。
土台部分の骨が変形しているとその上に連なる骨たちはまっすぐに乗りません。
そのため弯曲してしまいます。
この5つの中で2.4番は誰でもなる可能性はあります。
1.3.5番は比較的稀です。
自分で判断するのではなく、まずは専門医か専門の施術者に診てもらうことをお勧めします。
基本的に手術は反対です。
しかし、考えなければいけない場合もあるという事は知識としてあなたに知っておいてほしいです。
でもだからこそ保存療法で何とかできる範囲は全力でサポートしたいのです。
だって僕は手術の名医じゃないしなんなら医者でもないし。
CSラインが垂直、コブ角が40度以内、ねじれの角度が5度以内であれば今後進行の可能性はかなり低くなります。
医者に手術しかないと言われるのは決まり文句だと思ってください。
医者は手術しか改善させる選択肢がないのです。
しかし、手術のスペシャリストというのもまた事実です。
今回の内容で少しでも側弯症の改善に前向きになっていただけたらとても嬉しく思います。
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