よい姿勢と正しい姿勢は、違います。体操選手やバレーダンサーのように背中を反らして胸を張る姿勢がよいと思っている人はいませんか?残念ながらこのような姿勢をとり続けていると身体に痛みが出てしまいます。だからといって、背中を丸めるような、前傾姿勢もよくありません。正しい姿勢は、頭の先から足の下までまっすぐ線が伸びている状態です。
正しい姿勢でなければ身体に負担がかかり、身体に痛みが生じます。背中が反った状態では、背中や腰が緊張状態になります。筋肉の緊張状態が続くと筋肉内に発痛点という痛みの原因となるトリガーポイントができます。このトリガーポイントは、身体にさまざまな痛みの症状を引き起こします。
身体に痛みの出ない姿勢は、正しい姿勢です。正しい姿勢では、身体の不調はなくなります。正しい姿勢とは、背骨が反ったり丸まったりしていない、まっすぐに伸びた状態のことをいいます。もちろん、背骨自体は地面に対して直角に伸びているわけではありません。本来人間の背中は、きれいなS字カーブになっています。背骨がまっすぐな状態とは、背中のS字カーブに沿った状態のことです。
身体のゆがみや痛みの出ない姿勢にするためには、日頃から気を付けておくことが重要です。また、時間がある場合は、簡単なエクササイズやストレッチを日常生活にとり入れると効果的です。実は、筋肉はクセがつきやすいので、正しい姿勢を心がけていると正しい姿勢を保つ筋肉が発達してくれるのです。
反対に、ゆがんだ姿勢をとり続けていると、筋肉もクセがついてゆがんだ状態を保ってしまいます。痛みが出始めると正しい姿勢に戻るまでに時間がかかってしまいます。状態や人にもよりますが、2、3日ストレッチを続けたくらいでは正しい姿勢には戻りません。痛みが出た場合は、一度、整体で治療を受けることをおすすめします。そして、身体にあったストレッチ方法を教わるとよいでしょう。定期的に治療を受けると痛みが出ない正しい姿勢を保つことができます。