過去に行われた調査によると、片頭痛の患者さんは日本に約1,000万人いるといわれています。片頭痛は頭痛の代表的な症状の1つですが、なぜこんなにも頭痛に悩む方が多いのでしょうか。頭痛の要因はさまざまですが、身体の歪みによって引き起こされるケースも少なくありません。
本コラムでは、身体の歪みと頭痛の関係性について解説します。慢性的な頭痛でお困りの方は、ぜひご参考にしてください。
身体が歪む原因とは
身体は背骨や骨盤を中心として、それらを支える筋肉によって姿勢を保っています。しかし、運動不足による筋肉の減少や、姿勢が悪い状態で長期間過ごすと、身体のバランスが崩れ歪みにつながるのです。例えば、日常的に運動が不足している方は、筋力が低下し姿勢を支えられません。また、背中が丸まった状態でパソコンやスマートフォンを使っている方や、頬杖をついたり、足を組んだりする方は、身体の左右のバランスが崩れるため、身体に歪みやねじれが生じます。
すでに頭痛や肩こりなどの症状がある方は、背骨や骨盤など身体が歪んでいる可能性が高いといえるでしょう。
身体の歪みと頭痛の関係性
身体の歪みと頭痛には少なからず関係性があります。具体的には、身体が歪むことにより、筋肉も引っ張られバランスを崩すだけでなく、血液やリンパの流れも悪くなり、筋肉が緊張状態を起こします。こうした状況が長く続くことで、頭痛や肩こりといった症状が現れるのです。また、頚椎が歪むと頚椎の中を通る血管や神経を圧迫します。その結果、血流が不足し、めまいや吐き気、頭痛につながるのです。そのほか、首まわりの筋肉が硬直することにより、肩こりや頭痛を引き起こす原因となります。
身体の歪みは頭痛を引き起こすだけでなく、さまざまな不調として身体に悪影響を及ぼすことがご理解いただけるでしょう。