更年期の腰痛の原因はホルモンではなく“自律神経の疲労”?40代から急増する理由を専門家が解説
■ こんな悩み、ありませんか?
・更年期に入ってから腰痛がひどくなった
・病院では「異常なし」なのに痛みが続く
・家事・仕事をしていると腰がつらい
・朝から腰が重だるい
40代〜50代の女性からこの相談は非常に多く、実際に当院でもご来院の約半数がこの年代です。
一般的には「更年期=女性ホルモンの低下が原因」と考えられますが、実は ホルモンだけが原因ではありません。
むしろ最近増えているのは “自律神経の疲労”による腰痛 です。
■【結論】更年期の腰痛の正体は“自律神経の疲れ”
更年期になると女性ホルモン(エストロゲン)が急激に低下します。
この変化が 自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスを崩す 大きな要因になります。
自律神経が乱れると、
・血流が悪くなる
・筋肉が硬くなる
・呼吸が浅くなる
→ この3つが重なり、腰痛を引き起こします。
特に固まりやすいのが お腹の深部の筋肉(腸腰筋)。
ここがガチガチに固まると、腰の関節がうまく動かず、痛み・重だるさが出ます。
■【なぜ40代以降で腰痛が増える?】
理由は3つあります。
① ホルモン低下で自律神経が乱れやすい
自律神経は体温調整・血流・内臓の動きをコントロールしています。
エストロゲンの減少で自律神経が乱れ、筋肉の緊張が取れなくなります。
② 呼吸が浅くなり体幹が弱る
ストレスが増えると呼吸が浅くなり、横隔膜が硬くなります。
横隔膜の動きが悪いと 腰が支えられず腰痛が悪化 します。
③ 仕事・家事・介護など40代のストレス
ストレス → 交感神経が優位 → 体が常に緊張モード
この状態が続くと「朝起きた瞬間から腰が痛い」という状態になりやすいです。
■【更年期の腰痛にありがちな症状】
以下のような方は“自律神経型の腰痛”の可能性が高いです。
□ マッサージに行ってもすぐ戻る
□ 寝ても疲れが取れない
□ 朝から腰が重だるい
□ ストレスの多い時だけ痛みが強くなる
□ 湿布・薬では改善しない
■【改善の鍵】筋肉ではなく“神経”を整えること
更年期の腰痛を改善させるポイントは
「筋肉だけを緩めても不十分」 という点です。
大事なのは
① 自律神経を整える
② お腹の深部(腸腰筋)をゆるめる
③ 呼吸の改善
この3つを同時に行うこと。
当院の施術では
・鍼で深部の緊張をゆるめる
・整体で骨盤と神経の滑走を改善
・横隔膜を調整して呼吸を深くする
といったアプローチで、体を“回復モード”に戻していきます。
■【まとめ】更年期の腰痛は「年齢のせい」ではありません
● ホルモンより“自律神経の疲れ”が原因
● お腹の深部が硬くなることで腰痛が起きやすい
● ストレス・呼吸の浅さ・睡眠の質が影響
● 自律神経+筋肉を整えると改善しやすい
更年期だから仕方ない、と諦める必要はありません。
腰痛が続く方は、早めのケアがおすすめです。