皆さんこんにちは!寺尾いのラボ整体院の渡邉です(^^♪今回は胸郭出口症候群の分類を説明していきたいと思います!
それではいきましょう!
胸郭出口症候群の分類
胸郭出口症候群は病因論(病気の原因を広範な見地から研究すること)からすると、先天的な頚肋症候群を併せて4つに分類されます。
肋鎖症候群
肋鎖領域とは、第1肋骨と鎖骨の間の空間のことであり、鎖骨が神経血管束および第1肋骨に向けて下方に圧迫されることで、肩、腕、手、指や背面に痛みや痺れなどが表れます。習慣性の頚肩腕過労による血行不良、姿勢や老化などによる骨格の変位、ケガなどで鎖骨や肋骨を骨折した後の変形などが原因として挙げられます。脊椎調整療法に加え、補助として姿勢へのアプローチが症状の軽減をもたらすと考えられています。
斜角筋症候群
斜角筋とは頚椎と呼ばれる首の骨から第1肋骨と第2肋骨についている筋肉であり、主に首を前に曲げたり、横に倒したり、肋骨を上に挙げる働きをします。この斜角筋が緊張することで神経と血管を圧迫し、疼痛を引き起こします。
まずはサブラクセイションが頚椎に存在しているかどうかを判定することから始めることが賢明でしょう。斜角筋は頚椎第2番から頚椎第6番に至る横突起に付着しているので、神経侵害が反射性の緊張亢進や関連筋の痙攣を引き起こす可能性も考慮します。
小胸筋症候群(過外転症候群)
小胸筋は胸の前にある筋肉で第3、第4、第5肋骨から肩甲骨の烏口突起という部分に付着しており、肩甲骨を前に出したり、息を吸う時に肋骨を引き上げたり、呼吸を助ける働きをしています。この小胸筋の下を神経と血管が通っているため、小胸筋が過緊張することにより、下を通る神経や血管が圧迫されることが原因と考えられます。はじめは肩こり程度に感じられますが、徐々に指先や手の痺れ、だるさ、冷えなども表れます。原因の一つとして猫背も挙げられます。
※頚肋症候群(先天的)
頚肋は胎生期の下位頚椎から出ている肋骨の遺残したもので、その確率は0.5%と言われます。通常の肋骨は第7頚椎の次に繋がっている第1胸椎の関節部分から始まりますが、頚肋骨がみられる場合は第7頚椎、時には第六頚椎からもう1本の肋骨が発し、鎖骨下動脈や静脈、腕神経叢を圧迫する原因になると考えられます。症状としては、前腕および手の痛み、痺れが小指側に偏っていることが特徴です。
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