皆さんこんにちは!寺尾いのラボ整体院の渡邉です(^^ 今回はいよいよ「糖化・酸化」について具体的に説明していきたいと思います!
それではいきましょう!
毛細血管を傷つける原因は?
毛細血管は、動脈と静脈の連絡部分にある最も細い血管で、静動脈が細かく枝分かれして網目状を形成しています。この毛細血管の壁は非常に薄く、血液中の酸素や栄養分、老廃物の移動が行われています。
「毛細血管の状態が悪い」というのはイメージしにくいかもしれませんが、簡単に言うと「液漏れ」です。毛細血管が傷つき炎症が起こると、内皮細胞や壁細胞という部分の連結が不安定になり、液漏れが発生します。それにより、血液(熱)を末端まで運ぶことができなくなるのです。
そして、毛細血管が傷つく原因として最近よく取り上げられているのが「糖化」や「酸化」です。
酸化が「体のサビ」と言われるのに対し、糖化は「体のコゲ」とも呼ばれています。
老化や病気を促進させると言われおり、抗糖化・抗酸化の情報や商品が注目を集めています。
酸化=身体がサビる
「酸化」と聞くと、鉄のサビ、リンゴの断面の変色等をイメージされる方が多いかもしれませんが、身体で酸化が進むと、慢性疲労や肌荒れ等の老化現象、動脈硬化、がんを引き起こす原因になると言われています。また、毛細血管壁の炎症を起こし、不安定にさせ、血流障害が起こりやすくなります。
酸化とは、体内にある「活性酸素」の増加によって起こるといわれています。活性酸素が発生する原因として、大気汚染、電磁波、紫外線等の環境要因や、ストレスや激しい運動、睡眠不足、喫煙等の生活習慣の要因があります。また、呼吸によって取り入れた酸素の約2%が活性酸素にとなると言われています。
呼吸をしている以上、必ず体内に発生してしまう活性酸素ですが、外から侵入してきた細菌やウイルスから身体を守る免疫機能の役割も担っているため、すべての活性酸素が身体へ悪影響を与えているわけではありません。
人の身体にはもともと、活性酸素を無害化するシステムである「抗酸化機能」が備わっています。SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼと呼ばれる酵素が体内で合成されており、過剰に発生した活性酸素を無毒化してくれます。
問題は、活性酸素が過剰に発生することです。活性酸素が多すぎると、この酵素の働きが追い付かなくなり、完全に無毒化できずに体内に残ってしまい、身体に悪影響を引き起こすこともあります。結果、身体をサビ(酸化)させることになるのです。
そして、酸化よりも厄介なのが糖化です。
糖化=身体がコゲる
「糖化」とは、たんぱく質と糖が熱によって結合する非酵素的反応です。メイラード反応とも呼ばれますが、聞きなれない方も多いかもしれません。身近な例で言うと、食物に熱を加えた際に起こる褐色反応(=焦げ)も糖化反応です。
糖化(メイラード)反応は、ヘモグロビン A1c(HbA1c)等の中間産物(メイラード化合物/アマドリ転位物)が生成されるまでの前期反応と、 褐色変化、終末糖化産物(AGEs)の生成が起こる後期反応の2段階に分けられます(諸説あり)。
体内の場合、食べ過ぎ等でエネルギー代謝に使用されずに余った糖やたんぱく質が体熱によって結合することで「糖化」が起こります。
中間産物のうち、HbA1cは血液検査の項目で見かけることが多いと思いますが、これは血糖コントロールを判断する指標とされているからです。このHbA1cが高いと糖尿病の疑いがあるとされ、医師から指摘を受けることがあります。
そして、後期反応で生成されるAGEsは老化物質として知られており、糖尿病や動脈硬化症、アルツハイマー病等、さまざまな疾患の原因となる場合があります。また、最近では骨格タンパクの変性や骨質(骨強度)の劣化、酵素の活性低下、タンパク質発現にも影響を与えるのではないかと推察されています。
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