皆さんこんにちは!寺尾いのラボ整体院の渡邉です(^^♪今回は前回に引き続き「仙腸関節」についてのお話です!前回は「仙腸関節」の構造についてのお話でしたが、今回は働きについてのお話になります。それではいきましょう!
仙骨の動きによる仙腸関節の安定性
仙骨にはニューテーション(うなずき運動)とカウンターニューテーション(反うなずき運動/起き上がり運動)という動きがあります。寛骨に対して仙骨が前傾する動きがニューテーション、寛骨に対して仙骨が後傾する動きがカウンターニューテーションといいます。
・ニューテーション
寛骨が後傾するのに対し、仙骨がうなずくように前傾し、仙骨上部が骨盤内に入りこむような動作です。骨盤上部は締まり、逆に座骨は広がります。骨間靱帯・仙棘靭帯・仙結節靱帯が緊張し、仙腸関節が圧迫されるため、骨格的には安定した形になります。
・カウンターニューテーション
ニューテーションとは逆で、寛骨に対し仙骨が後傾します。後仙腸靭帯(長後仙腸靭帯)の緊張により動きの制限はありますが、ニューテーション時に緊張状態にあった靱帯は弛緩するため、仙腸関節の安定性が低下します。そのため、周りにある腰部筋等に負担がかかります。
では、骨盤が安定するニューテーションの状態をずっと保つと良いのか?というと、そうではありません。例えば、歩行においては、立脚側の仙腸関節はニューテーションであり、遊脚側はカウンターニューテーションとなります。骨格的に安定しているニューテーションだからこそ立脚側は体重を支持しやすく、カウンターニューテーションだからこそ遊脚側は脚をスムーズに振ることができるのです。
呼吸時も、呼気ではニューテーションが生じ、吸気ではカウンターニューテーションとなります。
ニューテーションとカウンターニューテーションはどちらも必要であるため自由に切り替えができるよう可動性を保つ必要があります。