― あなたに合った“蒸し時間”を―
よもぎ蒸しは、昔から“子宮を温める養生法”として親しまれてきました。
温かい蒸気に包まれながら深く呼吸し、心身ともにゆるむ、そんな自分をいたわる時間です。
でも、実は「体質によって必要な温め方」が少しずつ違うことをご存知でしょうか?
今回は、東洋医学の考え方をもとに、体質別のよもぎ蒸しの楽しみ方をご紹介します。
1. 冷え・むくみタイプ(気血が不足し巡りが滞りがち)
手足が冷えやすい、朝起きても体が重い、むくみが気になる…そんな方は「気血不足+巡りの滞り」タイプ。
よもぎ蒸しでは、じっくり時間をかけて下腹部を温めることがポイントです。
おすすめは、よもぎ+生姜+紅花など、温めと巡りをサポートするブレンド。
蒸しているとじんわり汗が出てくるので、その後はゆっくり深呼吸しながら温まりましょう。
あぐらで温まると、足先に血が巡る感覚が出やすく、施術後は身体が軽く感じられるかとおもいます。
2. ストレス疲労タイプ(気の滞り・自律神経の乱れ)
頭がパンパンに張った血が上った感覚、ため息が多い、眠りが浅い、イライラする
そんな方は「気滞」タイプ。心が緊張していると、体は“熱を逃がす力”を失います。
このタイプは、よもぎ蒸しで香りによるリラックス効果をとり入れるのがおすすめ。
ラベンダー、カモミール、橙皮(ちんぴ)、ドクダミなど好きな香りや清涼感ののある生薬をブレンドすると、胸の詰まりが軽くなり、自然と呼吸が深くなります。
蒸されながら肩や胸周りをゆっくり開くようにストレッチをすると、気の巡りが整ってきて終了後は気持ちがふわっと軽くなる方が多いです。
3. 乾燥・のぼせタイプ(陰不足・潤い不足)
“冷えもあるけど、顔はほてる、寝つきが悪い、皮膚が乾燥しやすい、
という方は、体に必要な“潤い”が不足しているタイプ。
実はこのタイプは「発汗」を目的にすると逆効果になることがあります。
そこでよもぎ蒸しでは、温度は控えめ・時間は短めにするのがポイント
よもぎに加えて、クコの実、白きくらげなど、乾燥を和らげ体を潤す生薬を選ぶとよいでしょう
身体が温まると眠りの質が良くなり翌朝のスッキリ感が変わると思います。
4. 冷え+胃腸の弱りタイプ(気虚・代謝低下)
食後に眠くなる、疲れやすい、冷えるとすぐお腹を下す、
という方は、内臓が弱ってエネルギーが落ちている状態。
このタイプは、よもぎ蒸しで下腹部〜おへそ周りにしっかり熱を届けることが一番大切です。
よもぎ、当帰、ローズマリー、八角等
身体を温め、胃に良い生薬がよいでしょう
胃腸が目覚め、施術中からお腹がグルグル動き出す方もいらっしゃいます。
あなたに合った温活が、一番効果が出る。
同じよもぎ蒸しでも、一人一人の体質によって
「気持ちよさ」や「効果の出方」がまったく変わります。大切なのは、あなたの体が何を求めているかを知ること。
今日はどんな気分で、どこが気になって、どんなふうに変わりたいのか
身体の声を聞きながら、一人ひとりに合った温活をご提案していきます。
体質は決まったものではありません
時々チェックしてみるのが大事です
日々の養生で身体をやさしく整える手助けになりますように。
ふんわりと温まる、ゆっくりできる時間を過ごしにいらしてくださいね。
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