水はヒトの身体の約60%を占めます。新生児だと約80%、高齢者だと約50~55%を占めます。筋肉はさらに水分量が多く筋肉の約75%は水分が占めています。高齢になると水分量が減るのは筋肉量が低下することが大きな要因と言われています。
ヒトの栄養は血液、リンパ液、脳脊髄液という3つの体液がろ過されながら身体の隅々までいき渡らせます。血液では酸素・二酸化炭素の運搬が有名ですが、他にも糖・脂質・タンパク質などの栄養やホルモンの運搬、代謝老廃物を臓器に運搬したりします。リンパ液は余分な液体の排出、排泄機能、免疫機能といった3つの役割があり、老廃物を回収します。脳脊髄液は脳を保護したり、脳内の栄養補給や老廃物の排泄、ホルモンの運搬をします。
1日に身体から出て行く水分は約2~2.5lで内訳は呼吸から400ml、便から100ml、尿から1000~1500ml、汗から600mlです。
水さえあれば食べなくても2~3週間生きていくことができるみたいですが、水を飲まないと4~5日しか生存できないようです。
1日にそれだけの水が出ていってしまうのでは、1日に2~2.5l飲まないといけないのか…???身体に入る水はどんなものがあるかというと、食べ物から約600~800ml、エネルギーを作る時の代謝する過程でできる水分が約200~300ml、ということは飲み水で約1000~1500ml必要になります。
体重1kgに対して約30ml必要とも言われますので、そちらも目安にしてみてください。
気温が高かったり運動したり緊張や興奮によりたくさん発汗した場合はそれだけの補給が必要ですし、冬には大気が乾燥するため皮膚や粘膜から水分が不足しやすいので水分を取りにくい冬もたくさん水分補給してくださいね。
気付きにくいと思いますが、何もしてなくても口や皮膚から水分は徐々に出ていってます。意識してこまめに水分を取ることを意識してくださいね。
水分が足りないと栄養が十分に行き渡らなかったり、老廃物を体外に排出できなかったり、便秘になったり…今の身体の不調ってもしかしたら水分取ったら良くなるかもしれなくない???
次回はどんな物を選んだら良いか、糖質やカフェイン、アルコール、水道水などの注意しないといけないことなどお伝えします。
※心不全、腎不全、糖尿病などで医師から水分摂取量の上限を決められてる方や尿トラブルに悩んでる方は医師の指示に従ってくださいね。
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