寝ているときに突然やってくるあの痛み、経験したことありますか?
激しい運動をしたり、身に覚えがあれば納得できるんですけど、ある日突然やってくるんですよね。
足がつる、いわゆる「こむら返り」の経験は誰にでもあると思います。
運動時だけでなく、就寝中に突然、足がつった驚きと痛みで目が覚めることもありますが、おさまるのをひたすら待つくらいしか出来ないのは非常に辛いものです。
「つる」とは、足や手などの筋肉が伸縮バランスを崩してしまうことで、異常な収縮を起こし、元に戻らない状態をいいます。
一般的に、急に体を動かしたときに起こりやすいですが、栄養不足や水分不足、冷え、熱中症、急激な寒暖差が原因で起きることがあります。
たまに発生するくらいならそこまで気になりませんが、足を酷使させたわけでもないのに、生活に支障をきたすほど頻繁に起きる場合、筋肉疲労以外にどんな原因が考えられるのでしょうか。
こむら返りや足がつる原因や対策について詳しく解説していきます。
こむら返りとは、ふくらはぎに起きる筋肉のけいれんの総称です。
足がつることもこれにあたります。
ふくらはぎの腓腹筋が異常な緊張をおこし、筋肉が収縮したまま弛暖しない状態になり、激しい痛みを伴います。
運動中や就寝中に発生することが多く、妊娠中や加齢によっても起きやすくなります。
こむらがえりを起こすと、強い痛みを伴いますが、ほとんどの場合は数分間でおさまります。
疲労が溜まっていたり、ウォーミングアップが不足していたり、体力が落ちていたりする時、運動不足などの時に起こりやすくなります。
特に高齢者の多くは慢性の運動不足のために常に腓腹筋が緊張した状態にあり、少し足を伸ばしたりふくらはぎを打ったりしただけでもこむら返りを起こすことがあります。睡眠時にも起こる場合が有ります。
一般に、健康な人ならば過剰なイオンは尿や汗などから排出され、反応性がちょうどいい範囲内におさまるよう調節されています。
ところが、睡眠時は汗を多くかいており脱水傾向にあります。さらに全身をほとんど動かさないため、心拍数も減り、血行は低下しています。
夏場に冷房をつけっぱなしで寝たり布団をかけずに寝ると、足の筋肉が冷え血管も収縮し、血行はさらに悪くなります。
こういった悪い状況でイオンのバランスが崩れているときに、たまたま寝返りをうって筋肉に刺激が加わると、筋肉の細胞が暴走して過剰な収縮が発生しやすくなってしまいます。
・ミネラルバランスの乱れ:カルシウムとカリウムは、筋肉の収縮や神経の伝達をスムーズにする働きがあり、この2つのミネラルを調整しているのがマグネシウムです。
3つとも大切なミネラルですが、特にマグネシウムの不足は腱紡錘の機能低下に大きな影響を与えます。
・血行不良:体の冷えや座り仕事等による血行不良、寝ている間の血行の低下など。
・筋力低下:高齢による自然なものがあります。女性の場合、女性ホルモンの減少に伴う筋力低下も原因の一つ。
・体温低下:夏の冷房や秋冬の体温低下があります。
・眠る姿勢や環境:あおむけで重いふとんを使うことも原因となります。
・水分不足:睡眠中にはコップ一杯の汗をかくと言われており、これが、睡眠時及び朝方につる原因の一つになります。また、お酒やコーヒーの摂り過ぎによる脱水も原因の一つです。
こむら返り(足がつる)は一般的に、急に体を動かしときに起こりやすい状態ですが、栄養不足や水分不足、冷え、熱中症、急激な寒暖差が原因で起きることがあります。
足を酷使したり筋肉疲労以外でも頻繁に足がつる場合、食生活の見直しやこまめな水分補給により体内のミネラルバランスが整うことで、改善が期待できる場合があります。
さらに、足を冷やさないように温めたり、運動後のストレッチやマッサージも合わせて行えば、予防により効果的です。
寝ているときにこむら返り(足がつる)が起こる方は、ミネラルの補給と寝る前にコップ一杯の水を飲むようにしましょう。