五十肩(ごじゅうかた)は、40歳から60歳くらいの中高年に多く見られる肩の痛みや可動域制限を伴う症状のことを指します。医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩関節の周囲の組織が炎症を起こすことで、肩を動かすと痛みが生じたり、肩が固まって動かしづらくなるのが特徴です。発症の原因ははっきりしていないものの、老化や過度な肩の使用、または運動不足による肩の筋力低下などが関与していると考えられています。
症状は徐々に現れ、最初は肩を動かすと痛みを感じる程度ですが、時間が経つにつれて痛みが強くなり、やがて肩がほとんど動かせなくなることもあります。この状態が続くと日常生活にも支障をきたし、着替えや髪を洗うといった動作が難しくなることがあります。
五十肩の治療には、痛みを和らげるための薬物療法、肩の可動域を広げるためのリハビリテーション、そして適切な運動療法が含まれます。特に、肩周りの筋肉をストレッチしたり、筋力を強化する運動が効果的です。リハビリは痛みがある程度収まった時期に開始することが多く、焦らずに少しずつ可動域を広げることが大切です。
また、日常生活でのケアも重要です。痛みが強い時期は無理に動かそうとせず、適度な休息を取ることが必要です。ただし、完全に動かさないと肩がさらに固まってしまうこともあるため、痛みを感じない範囲で軽いストレッチを行うと良いでしょう。温めることも血行を良くし、筋肉を柔らかくする効果があるため、入浴や温湿布を利用するのも効果的です。
五十肩は時間が経つにつれて自然に回復することが多いですが、その期間は数か月から1年以上に及ぶこともあります。根気強く治療を続けることで、最終的には元の状態に戻ることが期待できます。もし症状が長引いたり、日常生活に大きな支障をきたすようであれば、専門医に相談することをおすすめします。
千扇接骨院八王子院では、五十肩(肩関節周囲炎)の施術も行っております。必要に応じて手技はもちろん、電気や超音波も使います。症状が改善されない場合は、近隣の整形外科へのご紹介も行なっております。肩の痛みでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。