辻内整体では、「氣」を使って相手の身体を整えます。
この様に書くと一般の方はいかにも怪しげな印象を持たれる事でしょう。或いはその様な特別な力など存在しないと考える方もいらっしゃる事でしょう。しかし、私達が扱っている「氣」は、怪しげなものでも特別なものでも有りません。
動物は身体に異常が有るとそこに注意を集め異常箇所を犬や猫ならペロペロと舐めます。
人ならば、その箇所に手を当てます。頭が痛い時、歯が痛い時、お腹が痛い時、自然に手を当てていた記憶は誰にでもあるはずです。
私達が使っている「氣」は、そんなごくありふれたものなのです。
自分自身に手を当てる。もしくは、人の身体に手を当てる。すると私達は、当てられた手を感じる事が出来るのです。
頭に触れられている。
肩に触れられている。
腰に触れられている。
足に触れられている。
感じる事でその部分に意識が集中します。
意識が集中すると、身体の中には様々な反射が起こります。この反射を利用して身体を良い方向に導いて行くのです。
私達は、これを「輸気」と呼んでいます。「輸気」には力が要りません。押さえたり、揉んだり、擦ったりといった動作も必要有りません。その様な物理的動作はその場の心地良さを生むかも知れませんが、身体の中の反射
考えるとむしろマイナスになってしまうのです。
「輸気」で必要なものはだひとつ「呼吸」です。
相手の身体に触れてその場所で呼吸をするイメージを持って行います。相手の身体から手を通して大きく息を吸い込み丹田(臍と恥骨の真ん中)まで持って行きます。そして、丹田に溜めた空気をまた手を通して相手の身体に吐いて行きます。上手にイメージが出来ると身体の中に驚くほどの反射を起こせる様になります。打撲、捻挫、骨折等といった怪我や頭痛、腹痛など、痛んでいる箇所に直接手を当てても効果は抜群です。
私達は、その「氣」を高め、身体の中の選りすぐった急処に「輸気」をしていきます。
その事で一般的に治りにくいとされる疾患や原因不明と考えられている異常などにも対応して行く事が出来るのです。