腰痛とは
日本人が訴える痛みの中で1番多いのが腰痛です。国民生活基礎調査によると男性が1番、女性が2番に挙げられています。腰痛とは、腰に痛み、炎症などを感じる状態を指す一般的な語句である。また下半身や臀部に痛み痺れなどの症状がでるのも腰の異常が関係していると思われる。
腰痛治療の現状
腰痛のため整形外科を訪れる患者さんがレントゲンやMRIの画像検査をして、痛みの起こる原因が腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症等と腰痛の原因が判明する人はずかしかおらず、残りの大勢の人は、整形外科では治すというより鎮痛剤で痛みを抑えるという対処療法がメインとなっているそうです。
腰痛の原因
腰痛の原因は、遺伝の影響もあり、骨格の状態は人それぞれ違います。一般的には日常生活で、腰に大きな負担がかかる作業をしていたり、長時間同じ姿勢で座り続けるいるのも腰痛の原因になります。肥満は腰にかかる負荷を大きくするのに加え、おなかが出ると重心がずれて背骨に無理がかかります。
運動不足も 腰を支える筋肉が弱って背骨の負担が増す原因になります。さらに痛みの感じ方には心理面のかかわりも大きいため、ストレスもまた腰痛の原因となります。老 化により背骨が変形することも原因になります。
背骨の構造
脊椎は椎骨という小さな骨から構成されています。その内訳は、頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、これに仙骨と尾骨を合わせると、椎骨は30個以上あります。
これらの椎骨が積み重なって、全体としてS字状の緩やかな背骨のカーブを描いています。頸椎は緩やかな前弯、胸椎は後弯、腰椎は緩やかな前弯それに仙骨と尾骨を重ねてS字のカーブにより、体の10%の重さを有する頭を支えて人間は二本足で立って生活をしているのです。
この体のS字カーブの正常な脊椎が、加齢や様々の原因により変形し、体全体のバランスが悪くなったことにより、体にいろいろな障害が生まれてくるのです。
腰痛の進行
年齢を重ねるうちに猫背や亀背と呼ばれる脊椎の異常によって、腰椎の緩やかな前弯のカーブが崩れて、体を支えているバランスが崩れるとその上の胸部や首や頭が支えきれなくなって、うつむきや前かがみの姿勢になりやすく、頭を後方へ引き、顎を突き出し、首がストレートネックになるなど典型的な悪い姿勢を作らないと歩行できなくなります。こうなると腰痛だけでなく、背部痛、肩こり、首コリ、頭痛などの様々な病気が起きてきます。
腰椎周辺の構造は複雑で第5腰椎の下側には仙骨があり、その仙骨を左右の腸骨が仙腸関節を接点として支えており、その下側には股関節、膝、下肢とつながって体を支えているのです。
これらの個所が、年齢を重ねて変形し腰椎に影響を与え腰痛の原因になっているのです。また腰椎を取り巻く筋肉が、骨盤(腸骨、仙骨)や胸椎、股関節、膝、下肢におよんでおり、この筋肉の緊張が程度を超すと脊椎を歪め、体の姿勢やバランスが崩れて、腰椎は前後左右上下に歪みが生じ、さらに腰痛を悪化する原因になると考えられるわけです。
腰痛の種類と重篤化
腰椎周辺の、骨盤(腸骨、仙骨)や股関節、膝、下肢が年齢を重ねて変形し腰痛や膝痛、股関節痛等の原因になっているのです。
また腰椎や骨盤から起始した筋肉が、股関節、膝、下肢におよんでおり、この筋肉の緊張が程度を超すと体の姿勢やバランスが崩れて、腰椎は前後左右上下に 歪みが生じ、脊椎から出ている神経を圧迫して、腰痛だけでなく臀部や下肢の痛みや痺れ(片側)につながり腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症等という重篤 な病気に悪化していくのです。
腰椎は緩やかな前弯が正常ですが、逆に前弯がきつくなり脊椎分離症や脊椎すべり症等と呼ばれる腰痛を起こす場合もあるのです。
また腰椎や胸椎などの脊椎が側弯することもあり、この側弯することが腰痛や背部痛などを起こす原因となります。
さらに腰痛が進行すると腰や臀部、下肢の痛みや痺れが片側のみならず、両側に症状が強くなってきて、下半身麻痺や排尿障害や内臓疾患にまでいたる重篤な症状になる患者さんも出てきます。こうなると専門医に治療をゆだねて外科手術の必要がある場合があります。
当サロンの施術の考え方
当サロンの施術は、人間の体の中心は骨盤周辺にあるので体の具合を良くするには、この骨盤周辺の(腰椎、仙骨、腸骨)を正常な位置に置いておくことが大切だと考えています。
脊椎は、頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個であり、この脊椎を支えているのは仙骨であり、この仙骨が船でいえば舵の役目をしているのではないかと思っています。
仙骨と左右の腸骨との関節が仙腸関節です。この仙腸関節が仙骨の動きを調節していると考えるとこの仙腸関節の役目が大切になってきます。
仙腸関節から下肢に連絡しているのが股関節です。この股関節の異常が仙腸関節に影響をおよばし、仙骨の上の腰椎が歪んで、腰痛を起こし、胸椎や頸椎、頭部にも影響及ぼしています。また股関節は大腿骨を通じ、膝や下肢にも影響を与えてくると思います。
また頸椎に異常があっても頭部、頸椎、胸椎、腰堆の異常をきたします。当サロンは体全体を考えた治療をしています。
当サロンの施術方法
当サロンの施術は、まず問診により患者が訴える主訴や様々な症状を当院独自の検査法で検査して問診の内容を加味してカイロプラクティックに適性のある症状かどうか判断します。
検査の方法は、まずは視診、触診による静止状態での脊柱検査を行い、それを参考にして他動運動による可動性検査により、椎骨の動きを見る検査を行います。
それによって椎骨の動きの悪い箇所を見つけて治療の参考にします。
カイロプラクティックの治療はこの動きの悪い個所を動くように矯正治療することです。体の全体のバランスを整えて体の姿勢を整え正常に機能するように治療することが基本になります。当院の治療は主としてオステオパシーの優しくソフトな治療方法を用いています。
ケアとストレッチ
腰痛は長い間かけて悪くなって腰や臀部、股関節、下肢といった箇所の痛みや痺れが起きてきたものです。特に高齢者の腰痛、股関節痛、ひざ、足の痛み痺れなどの症状は、腰や骨盤(腸骨、仙骨)股関節、膝などに関係する筋肉が長年の加齢から硬くなって起きている症状です。
患者さん自身にそれぞれの患者さんにあった。硬くなった筋肉を柔らかくする運動やストレッチの方法を教え、それを患者さん自身が日常生活でケアし努力することによって、体の姿勢が良くなり腰痛の治癒を早めることにつながっていきます。
特に慢性症状の患者さんの治療には、月に1回か2回間隔をあけて様子を見ながら施術してケアをしていく必要があります。ケアは患者さん自身が自宅で硬くなった周辺の筋肉を柔らかくするストレッチや体操を行って、自分の体の姿勢が良くなるような努力をしていただくことが出来れば治癒には一層効果的です。
ケアについては当院で指導いたします。
