肩こり(2025年06月22日 12時58分) 武知カイロプラクティック院

肩こりとは
肩こりは、現代日本人が常に体の不調として持っている症状のひとつであり、統計によると女性が1位、男性が2位にあがっております。
肩こりとは、首、肩、背中の筋肉が収縮して硬くなったり、こわばったりしている状態です。コリと痛みは別ものではありません。実際の肩こりは、肩こりだけでなく、首や肩甲骨周辺といった広い範囲に起こります。
筋肉でいうと、首から背中にかけて広がる僧帽筋、首から肩に走る肩甲挙筋、首の前から胸椎に走る斜角筋などの緊張が原因になります。

肩こりの原因
現代人は、頸椎の正常なカーブが失われやすい状況で暮らしています。スマートフォンやパソコン等を使う時や読書や勉強をするとき、家庭料理や洗い物をするとき、電車やバスに乗って居眠りをするとき、車を運転するとき等,うつむきや前かがみの姿勢になりやすく、それだけ頸椎の危機にさらされて生活しているのです。
頸椎は7個の骨(椎体)が連なって構成され、本来は前方に向かってゆるやかにカーブして成り立っています。このカーブがあることによって、体重の約10%もある頭の重みを分散させる「クッション機能」が働き、首や頭の位置を背骨の真上に保つことが出来ています。 ところが、うつむきの姿勢や前傾姿勢ばかり取っていると、頸椎に過剰な負担がかかり、大切なカーブは失われ始めてしまいます。

ストレートネック
ストレートネックとは、頸椎では特に7個ある頸椎のうち第5頸椎、第6頸椎、第7頸椎付近がまっすぐになることです。
ストレートネックとは、健康な人にある頸椎の前方へのカーブがなくなり、まっすぐになっている状態です。コリそのものが痛みを引き起こし、やがては頸椎の骨を変形させる要因となってきます。痛みを伴う寝違いは突然起きるものというより、首や肩に慢性的な筋肉の緊張があり、起こるべきして起きているのです。
首コリや肩こり、それがもとで起きる寝違いなどを招く要因として現代人に最も多くみられるのが、首と頭が前に出て背中が丸まった姿勢は、首に大きな負担をかける悪い姿勢です。

肩こりの進行
肩こりの初期は、首や肩のこりや痛み、腕のしびれなどの自覚症状があらわれて来ませんが、放置していると首や肩の筋肉に張りが出てきて、首の動きが悪くなり始めていきます。やがては首や肩のこりが出てきて、筋肉のこりが高じて痛みが出てきます。
これは頸椎の関節や椎間板などの組織に炎症が起きて痛みが出てくるわけです。これを放置すると、さらに悪化し腕や手にしびれ(主に片方)が起きてきます。頸椎や椎間板の変形により神経根が圧迫され、このような症状が出てくるのです。いわゆる頸椎椎間板ヘルニアといった病名がついた症状になります。
さらにこれを放置すると最も重い、頚髄症といわれる病気となってくる場合もあります。こうなると脊髄が圧迫され、ほとんどの場合、両方の手や腕のしびれ、皮膚の感覚がなくなり、手や腕の麻痺が伴い動かしずらくなり、握力が低下します。
さらに進行すると膀胱の機能が低下し、排尿障害や腸の機能が低下するなどの内臓機能に障害が出てきます。こうなると専門医に治療をゆだねなければなりません。

カイロプラクティックの治療と当サロンの考え方
カイロプラクティックで肩こりを治療する場合は、カイロプラクティック独自の検査法で検査し、椎骨や筋肉の動きの悪い個所を見つけ、この椎骨や筋肉の動きの悪い個所を治療し正常な機能を発揮するように姿勢を正す治療をしております。
カイロプラクティックの治療は体全体の問題点を見つけて、患者の体の姿勢を良くして治療する方法です。肩こりを直すには頸椎や胸椎、肩甲骨だけでなく骨盤周辺(腰椎、仙骨、腸骨、尾骨)といった体全体の場所も治療する必要があります。当サロンでは、主としてソフトで優しい治療を使って治療しています。
また長い間習慣的になった悪い姿勢を正すには治療だけでなく、患者さん自身が、その症状に適した体操やストレッチを普段から継続してやることが治癒を早くすることに繋がります。