膝痛の施術(2025年06月26日 16時34分) 武知カイロプラクティック院

ブログ資料9
ひざ痛患者の現状
膝痛の原因の9割以上は軟骨がすり減って起こる、変形性膝関節症であり、患者数は3000万人超の国民病であると言われています。
変形性膝関節症は、膝関節の大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の末端が接合する部分でクッションのような役割をしている関節軟骨や半月盤という軟骨組織が、年齢を重ねるごとに徐々にすり減り、炎症が起き、関節が変形してしまう病気です。
ひざ痛の起こる理由
第一の理由は、本格的な高齢社会が到来したことによると思われます。60歳以上の人の約6割が変形性膝関節症というデーターがあります。
第二の理由は、運動不足です。現代社会は自動車や車など便利な交通機関が発達し、さらにエレベーターやエスカレーターといった設備が普及したことで現代人は運動不足になっている。
膝関節を支える骨や軟骨、筋肉や靱帯は、日ごろから身体を動かすことで適度な刺激を与えていないと、少しずつ衰えていきます。
現代人にとって、意識して運動し、適度な刺激を筋肉や軟骨などに与えてひざ関節の健康を維持することは、とても重要です。
第三の理由は肥満です。運動不足は肥満を招いてしまいます。体重が増えると、立ったり歩いたりするだけで膝に負担がかかってしまい、軟骨や半月板を痛めやすくなります。ひざ痛を予防するためには、普段から適度な運動をして、適正体重を維持することが大切です。
変形性膝関節症の進行と症状
変形性関節症は、ある日突然発症するわけではありません。日々の生活の中で、少しずつ長い年月をかけてひざ軟骨や半月板が損耗し、ゆっくりと進行していきます。症状の進み方は人により異なりますが、多くの場合は数年から数十年と長い年月をかけて、軽症(初期)、中等症(中期)、重症(末期)の順に変化進行していきます。
初期は軟骨のすり減りが少なく、ひざ関節の変形は軽度、症状は、ひざのこわばりや違和感、時々強い痛みを感じる。実はこの初期が最も強い痛みが起こりやすい。
中期は軟骨のすり減りが進み、ひざ関節の変形が強まる。症状は膝の曲げ伸ばし、階段の上がり降りがつらい。膝が慢性的に痛むが、初期に比べると痛みは軽くなる。
重症は軟骨がほとんどすり減り、骨と骨とが直接ぶつかるようになる。症状は立つ・座る・歩くがまともに出来ず、生活に支障が出る。痛みはかなり強いが、全く痛みが出なくなる人もいる。
ひざ痛を起こす病気
半月板損傷
転倒や打撲などで、ひざにある半月板という軟骨組織に亀裂が入ったり切れたりすることで、ひざ痛が現れたりひざの上げ伸ばしが困難になったりする病気です。
靱帯損傷、靱帯断裂
ひざ関節の内外を支える十字靱帯が損傷したり断裂したりすることで、可動域の制限や痛み、血腫が生じる病気です。
関節リュウマチ
免疫力が自分の身体の一部を異物・外的とみなして攻撃してしまい、ひざをはじめとする全身の関節に炎症が起きてしまう多発関節炎です。
大腿骨顆部骨壊死
大腿骨内側のひざ側の末端が壊死する原因不明の病気で、多くは変形性膝関節症の経過中で発症します。
痛風・偽痛風
痛風は、食べすぎや運動不足によって血液中の尿酸が過剰になり、関節結晶化して痛みを引き起こす病気です。一方は偽痛風はピロリン酸カルシュウムの結晶がひざなどの関節に沈着し剥がれ落ちることで炎症が起きる病気です。
化膿性関節炎
細菌が関節内に入り込み、軟骨や骨を破壊してしまう病気です。
医療機関での膝の治療
膝に痛みや違和感などの症状が現れた場合、ほとんどの方は整形外科を受診します。
そこで検査を受け、原因が変形性膝関節症と診断されると多くの場合、薬物療法、運動療法、装具療法、温熱療法、注射療法、リハビリなどの保存療法が行われる。症状が軽い場合は湿布や塗薬で見るケースがあるが、症状が重くなると、鎮痛薬の内服やヒアルロン酸関節注射などの治療が行われる。膝の曲げ伸ばしも困難で歩行障害になっているような場合は手術が検討されることもある。
しかし変形性膝関節症で手術が必要になる患者は非常に少数であり、保存療法特に運動療法で治療することが主になってきている。

カイロプラクティックでの膝の治療
カイロプラクティックの治療は膝痛の場合、膝だけでなくその周囲の状況を考慮して治療していく必要がある。膝に関連するのは腰、骨盤(腸骨、仙骨、仙腸関節)などが関連しこれらの異常が膝にも大きく影響を与える。膝が悪い人は膝だけでなく腰痛や股関節痛も同時に患っており、これらの異常を一緒に治さないと膝が良くなっていかないことが多い。腸骨や大腿骨、仙骨からいくつもの筋肉が膝の脛骨、内側靱帯、外側靱帯などへとつながっており神経や筋肉といったところから大きく影響している。従って腰椎、腸骨、仙骨、股関節の治療は一体のものとして考えて治療したほうが良い。
また後頭骨、頚椎、胸椎、肩といった離れた部位が間接的に影響していることも考えられ人間の体は全体のバランスをよくする治療をしなければ膝もよくならないことがある。カイロプラクティック治療は全身のバランスをよくする姿勢を正す治療をすることが大切なことである。

当サロンの膝の施術の考え方
当院の治療は、人間の体の中心は骨盤周辺にあると考え、この骨盤周辺の(腸骨、仙骨、腰椎)を正常な位置においておくことが大切だと考えています。
脊椎は、頸椎7堆、胸椎12堆、腰椎5堆であり、この脊椎を支えているのが仙骨であり、この仙骨が船でいえば舵の役目をしているのではないかと考えています。仙骨と左右の腸骨との関節が仙腸関節です。
当サロンの施術は、この仙腸関節を治療して仙骨の動きを調節して、その上の腰椎、胸椎、肩、頸椎、頭部の異常を治おし体全体のバランスを良くする治療をしています。
また頸椎に異常があっても頭部、頸椎、肩、胸椎、腰椎等に異常をきたします。当院はその両方を兼ね備えた治療をしています。
従って膝痛の治療も膝だけではなくて体全体のバランスを考慮した治療をしなければならないと考えています。実際に当院を訪れる膝痛の患者さんの中には膝痛だけでなく腰の痛みや股関節痛、肩凝り首の異常を訴える患者さんが多数いらっしゃいます。
特に骨盤周辺から、起始した筋肉が膝の脛骨周辺に停止しており、骨盤や腰の異常が膝に大きく影響を与えています。そのことから膝の治療には骨盤、腰椎の治療が欠かせないということです。