五十肩の施術(2025年05月27日 12時08分) 武知カイロプラクティック院

五十肩
五十肩とは、肩関節周辺に変性が起こり、生じた炎症によって痛みが起こる
[関節周囲炎」のこと。40～50歳代で多く発症する。

症状
肩が痛んで腕が上がらない、衣服の脱ぎ着ができない、夜や朝方に肩が痛くて目が覚める、痛い方の肩を上にして眠れない、痛い方の腕が後ろに回らない等の症状があらわれる。たかが五十肩と軽くみられる傾向があるが、その中に重症化しやすいタイプも含まれるので注意が必要である。
40～50歳代に起こりやすい要因としては、この年代は加齢によって方周辺がもろくなり始めること、仕事や運動で肩を動かすことが多いこと、肩関節は動く範囲が大きいために肩以外の組織が引っ張られやすいことがあげられます。

五十肩の進行
急性期
五十肩の初期は、疼痛も激しくなく、関節の引っ掛かり感と肩の違和感がある。
発症は穏やかで、疼痛の特定は困難である。
数週間から数か月で徐々に症状が悪化していくこの時期は五十肩とは判断しずらい
治療しても症状がすぐ元に戻る
凍結性炎症期
持続性疼痛
関節の全方向への強い運動制限
夜間痛が始まる 夜間疼く
痛い側の腕や肩を下にして寝ることが出来ない
患者の精神的不安が高まる
痛い方の上肢が使えなくなる
2～9か月持続する
凍結期
関節の可動域制限が大きくなる
関節包の癒着などによる運動制限
急な方の動きで激痛
関節運動最終角での肩に激痛
安静時は無痛、動作時に疼痛
4～12か月持続する

解凍期
短縮あるいは癒着した関節が寛解し始める
関節窩と上腕骨が離れ始める
可動域が増加し始める
疼痛や不快感が軽減し始める

糖尿病が原因の場合がある。
糖尿病で血糖コントロールが不良だと、肩の動きに大きな役割を果たしている腱板の損傷部分が血行不良になり、五十肩を起こしやすく、治りにくくなると考えられている。
糖尿病の患者の10～20%が肩の痛みで悩ませれている。
肩関節は上腕骨、肩甲骨、鎖骨の骨で支えられ、肩を大きく動かすために肩甲骨関節窩が小さく上腕骨頭のはまりが浅い。そのため骨だけで不安定なところを関節包や発達した腱板が強度を高めている。
筋肉が衰えてくると、筋肉が骨に付着している腱が拘縮しやすくなる。その状態で 肩を動かすことで起こる肩周囲の滑液包の炎症が、五十肩の原因と考えられている。血流の低下も原因のひとつだ。
また、年齢とともに、肩の部分にある関節を覆う膜や骨同士を結び付ける靱帯の柔軟性が低下する。上腕部の筋肉と骨をつなぐ腱板が加齢に伴い編成し、炎症を起こしやすくなる。
特に糖尿病がある人は、そうでない人と比べると五十肩になりやすく、治りにくいことが分かっている。
米国の整形外科医学アカデミーによると、糖尿病患者の10～20%が五十肩で悩まされている。40歳代から60歳代で五十肩が増え、男性よりも女性の方が発症する可能性が高い。

五十肩の時期による治療効果の違い
1 急性期
治療直後が効果が出るが、すぐ元に戻る
2 凍結性炎症期
治療しすぎは症状が悪化して痛みが強くなる
無痛治療・遠隔治療
3 凍結期
痛みを伴わない局所治療
効果は少ない
4 解凍期
気長に治療が必要である。

当サロンでの五十肩を施術する方法
五十肩の特徴は、肩が痛んで腕が上がらない、衣服の脱ぎ着ができない、夜や朝方に肩が痛くて目が覚める、痛い方の肩を上にして眠れない、痛い方の腕が後ろに回らない等の症状が数か月～数年続くという特徴がある。

肩の可動性検査
屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋の検査を実施し、動きの悪い個所を見つけその動きが良くなるような治療をします。屈曲、外転は90度くらい挙上でき、伸展も無理なく体の後ろまで動くことが望ましい。
カイロプラクティックの治療は、肩関節周辺や頸椎の治療だけでなく、骨盤(腸骨・仙骨)腰椎、胸椎や関連する筋肉の治療といった、身体全身の治療することが早く五十肩が回復することに繋がる。

気長な治療が必要
五十肩は、急性期、凍結性炎症期、凍結期、解凍期を経て回復してくるものだあるから、凍結性炎症期等は治療すれば痛みが強くなり、夜間痛等が起きて患者が不安になることもあるので気長な治療が必要である。無痛治療や遠隔治療により、少しずつストレッチをなどを施し、患者にも症状にあったストレッチを指導して気長に対処することが、回復を早めほぼ完治できるものである。