実は、ランニング中の膝の痛みの多くは“ランナー膝”と呼ばれる症状が関係しています。
これは走るフォームや筋肉の使い方のクセ、そして体のバランスの乱れが重なって起こるものです。
早めに原因を見つけて正しいケアをすれば、痛みを軽減しながらまた快適に走れるようになります。
ランナー膝とは、正式には腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)と呼ばれ、ランナーに多く見られる膝の障害です。
主に膝の外側にズキッとした痛みや違和感を感じるのが特徴で、走る距離を重ねるごとに痛みが増していきます。
初期では「少し気になる程度」だった痛みが、次第に走り始めて数分で痛みが出る・階段を降りるだけで痛むといった症状に悪化することも少なくありません。
特に、マラソンや長距離ランニングなど繰り返し膝を曲げ伸ばしする動作をする人ほど発症しやすい傾向にあります。
ランナー膝は軽度のうちにケアをすれば回復しやすい症状ですが、我慢して走り続けると慢性化してしまうリスクがあります。
炎症が進行すると、走っていないときでも膝の外側にうずくような痛みを感じたり、階段の上り下りや椅子から立ち上がる動作でも痛むようになったりします。
さらに怖いのは、膝をかばうことで反対側の膝・腰・足首までバランスが崩れることです。
身体はつながって動くため、ひとつの不調を放置すると全体のバランスが乱れ、結果的にケガを繰り返す原因にもなります。
そのため、膝の違和感を感じた段階で、まず「原因を突き止めて正しく対処する」ことが何より大切です。
痛みを我慢して走るのではなく、早めに体を休ませ、回復のサインを見逃さないようにしましょう。
ランナー膝は“走ることをやめろ”という警告ではなく、“体を整えるチャンス”でもあります。
しっかりと原因を理解し、ケアとトレーニングを組み合わせれば、より強くしなやかな身体で走れるようになります。