「なんば歩き(難波歩き)」は、日本古来の歩き方の一つで、現代の歩行スタイルとは異なり、同じ側の手と足を同時に出すという特徴があります。
この歩き方は、江戸時代の旅人や飛脚、武士たちに広く用いられていたとされ、身体への負担が少なく、長時間の歩行に適しているとされています。
また、日本の伝統武道の多くにも、このなんば歩きを使った体捌きがみられます。
【なんば歩きの特徴】
◎同側の手(肩)足(腰)が同時に前に出る
・現代では右足が出たとき左手が前に出る「逆手逆足」が普通ですが、なんば歩きは、
「右足と右手」 「左足と左手」が一緒に動きます。
◎骨盤と上半身が一体化して動く
・体の軸がぶれにくく、エネルギー効率が良い動き。
・背骨から骨盤までが連動して、スムーズにねじれずに歩けます。
◎小股でナチュラルな重心移動
・大きな歩幅で歩く現代的なウォーキングとは違い、自然な歩幅で地面をしっかり捉えます。
【腰・膝に優しい理由】
◎ねじれが少ない
・通常の歩き方では、手足の動きによって胴体がねじれ、腰や膝に負担がかかりやすくなります。
なんば歩きはねじれが少ないため、関節や筋肉へのストレスが軽減されます。
◎重心移動がスムーズ
・体幹が安定しているため、足の着地が安定し、膝関節への衝撃を和らげることができます。
◎筋肉疲労が少ない
・無駄な動きが少ないため、特定の筋肉に負荷が集中せず、疲れにくい歩き方とされています。
【こんな人におすすめ】
◎腰痛・膝痛に悩んでいる人
◎長距離のウォーキングやハイキングをする人
◎歩き方を見直したい中高年
◎武道や伝統芸能に興味がある人
当院では、少林寺拳法を中心に、各種武道を修行した院長が、必要に応じて歩き方や簡単な運動のアドバイスも行っていますので是非ご利用ください。
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