「健康には気を遣っています!」そう胸を張って言える方も多いのではないでしょうか。
しかし、自己流の健康法が、かえって身体に負担をかけている可能性もあるんです。今回は、私の父の経験から、その落とし穴についてお話ししたいと思います。
健康オタクだった父、しかし…
私の父は、まさに「健康オタク」と呼ぶにふさわしい人でした。自身で健康運動指導士の資格を取得するほど熱心で、水泳、ロードバイク、マラソン、筋力トレーニングと、休日だけでなく仕事終わりにも体を動かしていました。
食事にもこだわり、タンパク質は魚から摂ることを心がけ、1日30品目を目標にする徹底ぶり。食事を作る母は、その献立に毎日頭を悩ませていたのを覚えています(笑)。さらに、年に一度の人間ドックも欠かさず自費で受けるなど、健康への投資も惜しみませんでした。
これだけ健康に気を遣っていた父ですが、残念ながら40代の若さで癌で亡くなってしまいました。もちろん遺伝的な要因も考えられますが、今振り返ると、父の健康法にはいくつか見落としていた点があったように思います。
「健康」の落とし穴
父のケースを教訓にすると、以下の点が挙げられます。
1. 過度な運動量
運動は健康に良いとされていますが、毎日長時間、高負荷の運動を続けることは、ストレスホルモンとして有名なコルチゾールが増えてしまい過剰に分泌されると肥満や高血圧、免疫力の低下などの症状が現れることがあります。
※ただし、個人によって適量や過剰は異なります。身体から出るサインや正しい運動方向で各個人合わせた方法をご提案しますので、相談してもらえればと思います。
2.「体に良いもの」の過剰摂取
タンパク質や野菜など、健康に良いとされるものでも、摂りすぎは禁物です。例えば、タンパク質の過剰摂取は腎臓に負担をかけたり、食事の量が多すぎれば消化器系に負担をかけたりすることもあります。父の場合、体に良いからと食事の量が多かったことも一因だったかもしれません。
3.アルコールの摂取量:
父はお酒も好きでした。適量であれば問題ないものの、過度な飲酒は内臓に大きな負担をかけ、様々な病気のリスクを高めます。まさに「過ぎたるは及ばざるがごとし」