歩くために必要なのは
「歩く力」と聞くと、筋力トレーニングを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、筋力だけでは十分ではありません。
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空間認知
周囲の状況を把握し、段差や障害物を避ける力が必要です。
この認知力が低下すると、つまずきや転倒のリスクが高まります。
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対応能力
予想外の出来事に瞬時に反応する力です。
例えば、人や自転車が急に前に出てきたときに体をさっと動かす反応は、筋力ではなく対応能力に依存します。
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記憶力
歩行は単純な動作に見えますが、実は「足をどう出すか」「体をどう支えるか」といった動きを脳が覚えているからこそスムーズにできるのです。
記憶力が低下すると、この動作の正確さが失われやすくなります。
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筋力トレーニングは効果が薄い?
もちろん筋力は必要ですが、それだけに頼ると体に余計な負担がかかり、痛みを招くこともあります。
歩行に必要なのは「反射的な動き」であり、筋力に頼りすぎると逆効果になることさえあるのです。
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まとめ
歩くためには、筋肉を鍛えるだけではなく、
• 空間を認識する力
• 予想外の出来事に対応する力
• 体の動きを覚えている記憶力
これらをバランスよく高めることが大切です。
本当の意味で「歩ける体」をつくるには、脳と体のつながりを意識したアプローチが必要になります。
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