エッセンシャルオイルとは、植物の花や、葉、根、皮、樹皮、種子から特別な手法で抽出された天然のオイルです。精油とも呼ばれ、天然の素材から作られたエッセンシャルオイルは、揮発性のある芳香物質です。香りや、肌につけることで人を癒やす方法のアロマテラピーには欠かせないものです。
エッセンシャルオイルの製造方法としては、水蒸気蒸留法、圧搾法があります。
水蒸気蒸留法とは、素材の植物を蒸留釜に入れたあと、直接蒸気を吹きこんだり沸騰させたりした水蒸気を冷やすことで、芳香物質を含んだオイルが水と仕分けされる方法です。ここでオイルと仕分けされた水は、芳香蒸留水とされ、植物本来の芳香が残されたままの状態で使用することができるローズやラベンダー、ローズマリーウォーターがあります。皮膚の弱い人や子どもが使用しても害がないとされ、化粧水になっている蒸留水もあります。
圧搾法は、主に柑橘(かんきつ)系の精油を作るときに行われるやり方です。果皮をローラーで圧搾し、分液精製されています。
エッセンシャルオイルは香りのある芳香性、空気中に揮発してしまう揮発性、水に溶けにくく油に溶けやすい親油性(脂溶性)の3つの特徴があります。
精油といっても、植物性の油と違い、天然の植物の素材が持っている有機化合物の油分のことです。身体の状態や妊娠中の時期、赤ちゃんに使用してはいけないオイルもあるので、その場合は専門家に尋ねるといいでしょう。
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