強い揉捏法(じゅうねつほう)と軽擦法を組みあわせた、マッサージで用いられる手技のひとつです。按捏法(あんねつほう)と呼ぶこともあります。
親指や人差し指、中指を主に使います。指を皮膚に直接あて、適度に圧力を加えます。そのまま、圧力を保った状態で指を輪状または直線的に動かします。このとき、皮膚のうえで指を滑らせることはせずに、深部の筋肉を動かすような感覚で行います。この動作を繰り返し、途中で軽擦法(皮膚を軽い力でさする手技)を加えます。
マッサージで行われる手技のなかでは、やや強めの刺激を身体に与える手技です。そのため、受け手の体格や筋肉量、体調などを考慮して加減しながら注意深く行う必要があります。
強擦法の目的は、硬い組織をやわらかくほぐして、体への吸収を促すことです。過去に傷ついて回復した部分や、炎症を起こした部分は、身体の反応として組織が硬くなってしまうことがあります。組織が硬くなると、関節を十分に動かせなくなったり、血液・リンパ液の流れが悪くなったりなど、身体に悪影響を及ぼします。そこで強擦法を用いて、皮膚にある瘢痕(はんこ)や、古い硬結(こうけつ)、炎症による癒着などをほぐして、身体へ吸収されるように施術します。
また、美容・痩身(そうしん)目的で行われる強擦法は、皮下組織のセルライトをやわらかくし、脂肪の代謝を促進するなどの効果も期待されています。
強擦法は、対象とする部位や手法によって分類されます。
肘や膝の関節や古い瘢痕が対象の場合は渦紋状強擦(かもんじょうきょうさつ)が行われます。指をあてて垂直方向に押しながらうずまきを描くように動かします。外から中心へ、中心から外へと指を動かします。
手の指(手の甲側)や腹部に対して行うのは屋瓦状強擦(おくがじょうきょうさつ)です。これは対象部位にあてた指をらせん状に動かす手技です。
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