マッサージ・リラクゼーションの用語集

艾 【もぐさ】

艾

艾(もぐさ)は、ヨモギの葉の裏にある毛茸(もうじょう)と線毛(せんもう)を精製したもので、灸(きゅう)の施術に用いられます。米粒の半分から米粒ほどの大きさにした艾を皮膚にのせて燃焼させると、身体に適度な温熱刺激を与えることができます。そのため、古くから身体の不調を癒やすために使用されてきました。

ヨモギは道ばたでも見かけるごく身近な植物で、日本では春に草もちとして食べるとてもなじみ深い植物です。あまり知られていませんが、栄養や薬効成分がとても多く含まれるためハーブの女王と呼ばれています。特に、食物繊維、クロロフィル(葉緑素)、カロテン、ビタミンKなどがヨモギに多く含まれる成分です。

艾の生産は、新潟県が最も盛んです。春~初夏にかけて収穫したヨモギをじっくり乾燥させ、石臼でひいた後にふるいにかける作業を繰り返します。毛茸と線毛以外の不純物を取り除き、艾が完成します。艾には、ヨモギから取れるチネオールという揮発性のエッセンシャルオイル(精油)が含まれます。さらに適度な水分や灰分など、含有物の割合によって品質が数段階にランク付けされています。良質な艾の特徴は、点火しやすい、熱感がやわらかい、香りがよい、煙や灰が少ないことです。

直接肌に艾をのせる直接灸では良質の艾、肌と艾の間にほかの物をはさんで熱感をやわらげる、間接灸ではやや質の低い艾が用いられることが多いです。そのほか、施術の目的や部位に応じて品質や量を使い分けています。なお、身体の不調を治療する目的で灸を行うことができるのは国家資格であるきゅう師の取得者のみです。

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