【なぜ角質層までしか浸透しない?成分の浸透を許さないバリアゾーンとは?】
では、成分はなぜ角質層までしか浸透しないのでしょうか。
これは層を構成する細胞に理由があります。
そもそも角質層という部分は核を失った死んだ細胞で構成されています。
『初心者でもわかる皮膚の構造【角質層とは】』
一方、角質層より下の層、顆粒層以下全てがバリアゾーンと呼ばれる部分なのですが、これらの細胞は生きている細胞で構成されています。
生きている細胞はプラスとマイナスの電気を帯びており、そのバリアによって細胞内に物質が浸透することを防御しているのです。
バリアゾーンという働きがないと、皮膚は有害成分だろうがなんでも好き放題に吸収してしまいます。
仮に汚い川の水や、雨が皮膚に付着したらどうでしょう?
様々な感染症を起こしかねないですよね。
お風呂に入ったり海で泳いだりしただけでも、水を吸収してパンパンに水ぶくれになってしまいます(^^;)
そうならないように、身体を守る働きとしてバリアゾーンが存在する為、肌に良い化粧品の有効成分だけは通すという都合の良いことはなく、塗るだけでは死んだ細胞までしか浸透しないのです。
(※一部の薬や、医薬品に関してはこの限りではありません。)
人間の細胞が電気を帯びているということ自体、聞いてもイメージしにくいと思いますが、人間が動作を行うための神経伝達なども全て電気によって行われており、人は死んでしまえば電気がなくなります。
(死んでしまった人の心電図は電気の反応がなく、波形が一直線になりますよね)
実は人間と電気はとても深い関係があるのです。
話を戻しましょう。
このような皮膚の構造上、どれだけ成分の良し悪しや配合量にこだわっても、塗るだけであれば入るところは同じ。
ほとんどの美容成分は必要なところまで届いていないということはお分りいただけたでしょうか?
そう考えると、どの化粧品を使ってもイマイチ効果を感じにくいとうことが不思議ではないことがわかりますよね。
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