「肩が痛すぎて眠れない…」
「腕を上げるのも一苦労」
「日常生活が辛い」
四十肩(肩関節周囲炎)は40~50代に多く見られる肩のトラブルで、肩関節周りの炎症や固まってしまうのが原因です。
完治までの期間は通常1~2年と言われていますが、その間の過ごし方によって、痛みや不便さが軽減することもあります。では、完治までどのように過ごせばよいのでしょうか?
【四十肩の経過と過ごし方】
四十肩は「炎症期、拘縮期、回復期」の3つの時期に分かれます。
それぞれの時期に合わせた過ごし方が重要です。
<炎症期(1~3ヶ月)>
特徴
→肩を動かさなくてもズキズキ痛む。「夜間痛」と呼ばれる寝ている時の痛みがあり眠れないことも。
過ごし方
→無理をせず肩を安静に保つことが最優先です。痛みが強い場合は冷却を取り入れたり、専門医に相談して痛み止めを利用しましょう。ただし完全に動かさないのもNG。軽い振り子運動で血流を促します。
<拘縮期(3~9ヶ月)>
特徴
→痛みは和らぐが、肩が固まり動きが制限される。
過ごし方
→日常動作を無理のない範囲で行いましょう。痛みが少ない範囲で肩を動かすことが大事です。振り子運動や肩を回す軽い動きで肩の関節が固まってしまうのを予防します。
<回復期(9~24ヶ月)>
特徴
→痛みが消え、少しずつ可動域が広がる。
過ごし方
→積極的に肩を動かし、可動域を取り戻しましょう。リハビリ運動やストレッチを取り入れると効果的です。ただし無理は禁物。徐々に負荷を増やすのがポイントです。
【まとめ】
四十肩は1~2年かけて自然に治癒しますが、その間の過ごし方が重要です。
炎症期は安静を心がけ、拘縮期は軽い動きで硬直を予防し、回復期には肩を積極的に動かすことが、スムーズな完治の鍵です。
焦らず肩をいたわりながら、気長に向き合いましょう。