眠れない人 鬱と診断されたかづ子さんの場合(2019年07月09日 16時50分) 回復力の整体

池田かづ子(仮名)さんは70歳の元八百屋さんです。18歳からずっと朝早くから働いて八百屋のご主人と共に二人の子供を育てながら店を切盛りしていました。50歳になる頃から変に頭痛がしたり疲労が酷くなって病院で鬱と診断されてから睡眠の為の薬が手放せなくなりました。夜12時に寝ても朝3時に目が覚めてしまいます。運良く3時前に目覚めた場合は別の薬を飲んでよいが3時過ぎの目覚めの時は薬は飲まないようにと医師から指示されています。その時は眠れないまま横になって朝になるのを待つことも…。もちろん朝の身体は辛いのと昼間でもボーッとする。そんな生活がもう20年も続いてしまって、今では少しの台所仕事で直ぐに疲れてしまいます

。夫も息子も八百屋をたたみ引退しました。かづ子さんは鬱の薬を服用する他に、毎日、整形外科に通う(電気治療機と腰の牽引)だけの日々で、夫の食事の世話をするのも疲れます。

さて、当院の整体は身体全体から観ます。かづ子さんの場合は足腰の力強さが足りなくてしっかりした立ちの姿勢が維持できません。頭に触れてみると歪んで丸くないのが分かります。特に後頭骨は落下している様に緩んでいます。頭つまり脳神経に何かテーマが有ると頭の外皮や頭蓋骨の一部に緩んだり締まり過ぎたりの不均一な部分ができるものです。

かづ子さんの場合はそんな分野を調整すると「気持ちがいい～!」と声が出ました。肩でも脚でも凝っている所に血流やリンパの流れが起こると「気持ち良い」を感じるものですが、頭の中でも似たようなことが起こるようです。

頭蓋骨の調整は自律神経の調整でもあります。良く眠れる人の頭はたいていノーマルな印象です。自分の頭を優しく包むように把持して見ると分かります。ノーマルでないところはボーッと不甲斐ない感じを掌が感じ取ることもあります。
五感の神経がバランスして即通してくると足腰にも影響して「立ちの姿勢」もしっかりしてきます。施術が進むに連れ揺れないで立つことが出来るようになる人はおおいのですが、筋肉には神経からのしっかりした情報が必要なのです。