皆さんにとってマッサージは、どんなものですか?
気持ちいいもの?
痛いもの?
癒されるもの?
体を治してくれるもの?
いろんな答えがあると思います。
チェンマイ大学の心理学博士である、ソンバット・タパンヤ博士は、
「もし私たちがタッチングをしなかったとしたら、私たちは生きていくことはできない」
とおっしゃっています。
昔、とあるヨーロッパの王様が「人間にとって最初の会話の道具は何か」ということを知るために、ある実験をしたそうです。
その実験とは、「赤ちゃんに、ミルクや水など生きるために必要なものは全て与えるが、触れることを全くせずに育てる」という実験だったそうです。
そうして、王様は、その赤ちゃんが最初にどんな言葉を話すのか待っていたのだそうです。
しかし、その赤ちゃんは何も話さずに死んでしまったそうです。
とても残酷な話ですが、タパンヤ博士はこの逸話から
「私たちが生きる上でタッチングは、とても重要なもの」
と言っています。
私たちの体の中で一番大きな感覚器官は、皮膚です。
たとえば、
泣いている赤ちゃんの背中をお母さんがトントンとたたいたり、
シュートを決めたサッカー選手が仲間と抱き合ったり、
落ち込んでいる人の背中にそっと手を触れたり、
私たちは、皮膚を通して、言葉以上の何かを伝え合っています。
また、マッサージを受けているとき、皮膚を通して体を触られることで、自分の体を改めて意識することにもなります。
セラピストの手を温かく感じれば、
「自分の体は、こんなに冷えていたんだなあ」
と思うかもしれません。
セラピストの手にほっとするなら、
「緊張していたんだな」
と思うかもしれません。
日本人は、ハグの習慣もありませんから、大人になると肌を通してコミュニケーションをとることも難しくなります。
マッサージを受けることで、癒されたり、疲れがとれたり、ハッピーになれたりするのは、
「生きる上でタッチングは、とても重要なもの」
だからなのかもしれません。
是非、一週間のお疲れを癒しに来てください。
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