こんにちは。
スタッフのみやぐちです。
タイマッサージは、一日中、托鉢をして回ったお坊さんたちの疲れた体を癒すためのものとして広まったと言われています。
そのタイマッサージの起源となるタイ伝統医学の祖と言われているのが、シワカ・コマラパという人です。
シワカ・コマラパは、釈迦の主治医だった方です。
実は、シワカ・コマラパは、生まれてすぐに道に捨てられていたのだそうです。
そこへ、アパイラーチャクマーン王子という人が通りかかります。
王子は、捨てられている赤子を見つけると、同行していた兵士に「その子はまだ生きているか」と尋ねました。
兵士は「はい」と答え、王子はその子を連れ帰り、「シワカ」と名づけて、宮殿で育てることにします。
シワカ・コマラパの「シワカ」は「彼はまだ生きていた」という意味だそうです。
「コマラパ」は、王子によって養われたという意味だそうです。
シワカ・コマラパは成長し、医師を目指すようになります。
それは、偶然救われた命である自分の命を、人々の役に立てるためだったそうです。
その後、釈迦の主治医となります。
そのため、タイマッサージには、仏教の教えが色濃く反映されています。
私がタイマッサージを習い始めたとき、一番最初にこんなことを習いました。
「エゴで施術をしない」
セラピストが、お客様の体を治しているのではない、ということです。
私たちは、お客様の自然治癒力のお手伝いをしているだけだということ。
セラピストは、「自分が治してあげている」などと、決しておごってはいけないということです。
答えは、お客様の体が知っていて、私たちは体の声を聞くことにエネルギーを注ぐこと。
そして、お客様の体が「こうしてほしい」と教えてくれたことを行う。
ただ、それだけに集中するということです。
そして、タイマッサージセラピストは、エゴを手放して施術できるよう、施術に入る前にはシワカ・コマラパにお祈りするのです。
お祈りは、パーリー語で行うことになっていますが、私はお店で施術する前には心の中で、「エゴのない施術ができますように」と、シワカ・コマラパに日本語でお願いするようにしています。
今日も、エゴのない施術ができますように。
本日も一日、よろしくお願いいたします。
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