酵素玄米③注意点(2023年02月06日 16時23分) サロン ドゥ アンティエーヌ銀座店

皆様、こんにちは!寒波も収まって少し暖かい日もありましたが、また、今週の金曜日は全国的に寒く、雪の予報ですね。お出掛けの際は充分お気をつけくださいませ。

さて、前回は酵素玄米の作り方をご紹介しました。今回は注意点についてまとめました。

【酵素玄米の注意点】

①残留農薬
玄米のぬかの部分には農薬がたまりやすく、健康の為に食べる玄米だからこそ残留農薬が気になります。おいしさも安全面でも有機栽培の玄米をおすすめします。

②玄米の毒
玄米には毒があると言われている原因には、「フィチン酸」と「アブシジン酸」が代表的に上げられます。
・「フィチン酸」とは、殻類や豆類に含まれる成分で、強力な抗酸化作用を持ち、がん予防に関与される一方、その強力な作用から、カルシウム・鉄分・亜鉛などの必須アミノ酸の吸収を阻害されるともいわれています。しかし、食品安全センターなどの研究で、安全性が確認されたことにより、最近ではむしろその機能性に注目が集まっているそうです。
フィチン酸には、先程の抗がん作用に加え、血栓症予防効果や、体内の毒素を排泄するデトックス効果もあるとされています。このことからも、あまり神経質にならなくても良いと思います。

・「アブシジン酸」ですが、玄米が自分自身を外敵から守るため、適切な時期が来るまで栄養成分を閉じ込めて発芽を抑制するそうです。これがエネルギー生産に関わるミトコンドリアを傷つけるという噂があり、「発芽毒」とも言われています。しかし、このアブシジン酸も、毒性は認められず、逆にアブシジン酸の持つ、抗炎症作用が動脈硬化や糖尿病の予防・改善に期待できる可能性もあると言われているそうです。こちらも心配する必要はないかと思われます。

ただ、「どうしても気になる」と言う方は毒作用を軽減させる方法がありますのでご紹介します。

軽減させる方法は玄米を水に浸水させるだけです。浸水させることでフィチン酸のミネラル吸収阻害を防ぎ、アブシジン酸を軽減させることができます。
浸水時間は17時間で発芽して、毒作用が軽減されると言われています。浸水させた水は必ず捨てて新しい水で炊きましょう。

③電子レンジの電磁波で、酵素は死滅する。
私も1度にたくさんの酵素玄米を炊いて冷凍保存しておきます。冷凍することで、酵素が失われることはありませんので、冷凍保存はOKです。しかし、解凍するときに電子レンジは控えてください。『電子レンジの電磁波へ、酵素が死滅してしまいます。おすすめの解凍方法は、湯煎できる耐熱容器やジップロックなどにいれて鍋で湯煎する方法です。
少し手間かもしれませんが、せっかく時間をかけて出来上がった酵素玄米を、栄養もらさずおいしく召し上がってくださいね。

以上、酵素玄米について、3回に分けてご紹介して参りました。興味が出てきた方はぜひ1度お試しくださいませ。
他にもいろいろな発酵食品を組み合わせて、おいしく健康的なお食事を楽しまれてみてはいかがでしょうか。